活動報告・レポート
2025年10月20日(月)
秋祭り
秋祭り
「野のはな」の秋祭りに参加しました。酷暑の夏の時代になり、今では夏祭りではなく秋祭りに変化してきています。今朝は涼しく感じる秋晴れの下、スタッフや入居者の皆さんと秋祭りを一緒に楽しみました。
スタッフの皆さんと話をしたところ、朝から準備をしていたため併設しているカフェは縮小したようです。しかし近隣の方々が「今日、営業していますか」と入ってきてくれていたので、地域に溶け込んでいる様子が分かるものでした。秋祭りはよさこい踊りでスタートし、来賓挨拶の時間を取っていただきました。その後、マジックや模擬店を楽しみました。
秋祭りの途中、役員の皆さんと懇談の機会を頂戴しました。最近の経済現状や課題について話を聞かせてくれました。
- 春よりも資材費や人件費、円安の影響により建築コストが高くなっています。春先の建築コストは従来の約1.4倍でしたが、秋になってさらに高くなり、約1.8倍になっています。そのため現在建設中の高齢者住宅の予算は大きく膨らんでいます。借入金が増えるので恐ろしい程です。
- 最低賃金があがっているように人件費も高騰しています。私どもは大阪と和歌山県で事業を行っていますが、私どもの施設の大阪の時給は1,450円ですが、和歌山県の時給は1,100円です。大阪の平均時給は1,550円なので、和歌山県との格差があります。そのため私どもの泉南市での事業所でも時給は1,450円なので、和歌山市内からも働きに来てくれています。これだけを見ても、和歌山市の人材が大阪に流出していると思います。
人件費も光熱費も食糧費も高騰しているので事業経営は厳しくなっていますが、人は集まっています。和歌山市だけで事業をしていると求人が大変だと思います。 - 和歌山市内の高齢者住宅は定員が埋まっていないところが多くなっていると聴いています。その理由は大阪の高齢者住宅が部屋を埋めるために値下げをしているからです。空き部屋にしているより部屋を埋める方が赤字幅の縮小ができるので、部屋代を安くしているのです。これまで大阪の高齢者住宅が高かったため和歌山市内に来ていた方々が、市内に来なくなっていることも原因の一つです。
- 和歌山県は不思議な県で、このような競争原理が働かないので人が集まらないことや入居者が集まらないことになっています。近隣の大阪や奈良県、三重県と比較すると保守的な県だと思います。競争原理が働かなければ発展はありません。
- 和歌山市の場合、企業や事業者が撤退していることから高齢者住宅の入居者が減少しています。企業が和歌山市から撤退すれば家族も市内から引き上げるので、当たり前ですが和歌山市の人口は減少し、それに伴い入居者も退去することになります。大阪市内の高齢者住宅の入居率は99パーセントですが、和歌山市や奈良市の入居率が下がっているのは、働く世代が大阪に戻っているからです。和歌山県はそのことに氣づいて対応する必要があると思いますが、反応は鈍いように感じます。
- 「大阪・関西万博」の時給は2,000円でした。スタッフが集まったのは時給が高かったからです。そのスタッフは続いて「大阪IR」があるので大阪市に滞在しているところです。それまでの途中、私たちのところにも働きに来てくれているので、外国人就労者と合わせて人材には困りません。「大阪IR」が控えているので人材は大阪に留まっているので、和歌山県に人が集まらなくなっています。
- 和歌山県に必要なことは企業誘致と民間投資です。「和歌山IR」の動きもあると聴きますが早く誘致に向けての対応をすべきです。「和歌山IR」があれば和歌山県の経済が再生し雇用も増え、賃金も上昇すると思いますが、誘致しなければ将来は厳しいですよ。経済を知っているなら何が何でも誘致するはずです。
繰り返しますが和歌山県は競争原理が働いていないので、分かっていないのではないですか。このままでは競争社会で敗退しますよ。 - 現在、大阪のヘルパーさんの約20パーセントは外国人です。特定技能で日本に来ていますが、今では外国人就労がなければ現場は回りません。ベトナムやミャンマーからも来てもらっていますが、本気度が違うので真面目で良く働いてくれます。日本語も仕事で不自由がないほどで、来日してからも勉強を続けて日本語検定を受けています。特にミャンマーから来ている実習生は、政情不安定な母国に帰りたくないのでとても熱心です。日本で働いて家族を呼び寄せたいと思っていますから本気度が違うのです。福祉の仕事では、介護福祉士の資格を習得すると永住権が得られるので、現場経験が2年あれば受験資格が得られるので働きながら勉強を続けています。
南龍会
南龍会役員の方々と懇談会を行いました。以前は毎年、会員が集まって交流を行っていたのですが、コロナ禍以降、集まる機会を持っていませんでした。コロナ禍から時間が経過したので、来春に会合を開催することを話し合い、日程調整を行いました。その中で出てきた意見です。
- 和歌山県の将来は明るさを感じないですね。企業が撤退、事業所を縮小するなどするばかりで、将来の希望が何も見えてきません。一体どうなっているのでしょうか。どうしようとしているのでしょうか。
- 「和歌山IR」は進んでいるのですか。これを実現させないことには地域経済は持たないですよ。誘致をしない理由を教えてください。現状では、和歌山県経済をどう立てなおそうとしているのか見えてきません。
- 和歌山県から火力発電所がなくなってしまいますね。電化社会に向かっているのに電源は大丈夫だろうかと思います。原子力と太陽光で賄えているのでしょうが、これからもっと電化シフトしていきますから電源を持つことは大事ですよ。地元から企業や事業者がなくなっていくことは将来に向けての警告だと思います。現状で何とかなると思っていないと思いますが、動きがなければ何ともならないですよ。
以上のような意見をいただきました。
音楽を楽しむ会
羅布さんと一緒に「音楽を楽しむ会」に参加しました。参加者はそれぞれの演奏や歌を楽しみました。タイトルの通り、賑わいがあり感動があり楽しい会となりました。



