
「第3回わかうたコンテスト」がぶらくり丁で開催され、今回も審査員として参加させていただきました。第1回のテーマは「給食」、第2回は「きいちゃん」、そして今回は「ぶらくり丁」をテーマにしたオリジナル曲の発表とコンテストの機会となりました。決勝に残ったのは11組のアーティストで、午前12時30分からスタート、午後4時から審査結果発表となりました。全ての曲と演奏が「ぶらくり丁」愛に溢れていて、ノスタルジーとこれからの希望を詰め込んだような歌詞に仕上がっていたので「またぶらくり丁を歩きたくなるね」と話し合ったほど素晴らしい作品が集まりました。
エントリー曲のタイトルを記すだけでも、和歌山市の方々にとってそれぞれの「ぶらくり丁」を想うはずです。
例えば「ドクロバニー」は「ぶくぶら行こうよぶらくり丁」
・かつまたばれんファミリーは「ぶらくり ぶらり」
・HoneyGOLDの「和歌山サン燦々〜ぶらくり丁をぶらりんちょ〜」
・Masasuzuの「ブらくルース」
・くれいどるの「黄昏アーケード」
・コールマン+わん・にゃん・ちゅーの「次の世代の人たちに」
タイトルを見るだけで昭和の時代と現代に至るまでの「ぶらくり丁」を思い起こさせてくれます。
審査員のぶらくり商店街振興組合長は「どの曲もぶらくり丁愛に溢れていて涙が出てきました。私たちも期待に応えられるように、もっとがんばらなければいけませんね」と評価していますし、同じく審査員のアーティストは「上手い曲と親しみやすい曲作りは違いますから、親しみやすい曲を選びたいですね」と評価してくれました。
私は「どの曲も歌詞もメロディも良いので、全11曲を編集してぶらくり丁で流して欲しいですね。これらの曲を聴くと商店街に行きたくなる感じがします」と伝えました。

結果としてコールマン+わん・にゃん・ちゅーの「次の世代の人たちに」がグランプリに選ばれました。この曲は昭和の時代に人が溢れていたぶらくり丁に連れて行ってもらった子どもの思い出を語るもので、私たちに感動を与えてくれました。センチメンタル価値があることを考えさせられる曲であり、県都和歌山市を元気にすることが和歌山県の発展につながることを伝えてくれました。
審査員の審査でも話が出たのですが、「結局、市や県が元気か元気でないのかの代表的な指標は、その市や県を代表する商店街が元気なのか、元気がないのかによって、元気な市、県と思われるのです。和歌山市や和歌山県に元気がないと言われているのは、ぶらくり丁に元気がないからです。地元商店街を再生させて元気にすることが、『和歌山市は元気な街だね』だとか『和歌山県は元気があるね』と言われることにつながります」となりました。
確かに他県や市の視察に訪れる時は、駅前商店街や地元商店街を歩きます。地元商店街が人通りで賑わっていると「元気があるね」となりますし、閑散としていると「活気がないね」と評価します。和歌山市や和歌山県の場合、元気の指標となるのは、ぶらくり丁だと思います。そんな「ぶらくり丁を元気にしよう」とテーマに選び、ぶらくり丁で流したい曲が集まったと思います。
実現できるなら「今回、発表したアーティストの11曲をひとつのCDにして、いつもぶらくり丁で流れている」ことになれば良いと思います。

有り難いことに今回も「わかうたコンテスト」の審査員を務めさせていただきました。講評をすることは良い経験になっていますし、アーティストの思いを直接受け入れるのでまちの元気を生み出し、再生に取り組む必要性を感じています。
今回もありがとうございます。主催者、出演者、スタッフの皆さん、そしてぶらくり丁を訪れてくれた皆さんに感謝しています。