令和7年9月県議会定例会が開会しました。開会日の今日、知事から議案の提案があり、それを受けて一般質問で予定している項目について所管課と議論を交わしました。大きくは和歌山県経済が低迷している原因として考えられる項目を記し、必要な施策を計画することと実現に向かわせることを議論しました。
先週視察した長崎県のスタジアムシティと佐賀県のSAGAアリーナやサロンパスアリーナの活用している事例を紹介し、スタジアムシティへの大型の投資の効果とスポーツビジネスに取り組むことによる経済と雇用、および賑わいを創出する取り組みに倣うことを提言します。
佐賀県が知事の肝いりで取り組んでいる行政のスポーツビジネスですが、和歌山県ではこの発想がないので、プロスポーツを地域に導入することによるビジネス化を図ることを提言します。プロスポーツは採算を取らなければ長続きしません。企業がスポーツに投資をする、スポーツビジネスに参画するには条件がありますが、その一つが地元行政の本気の姿勢です。
和歌山県がプロスポーツに関心がなく、スポーツビジネスに取り組む姿勢がなければ、企業は和歌山県のスポーツに投資することはありません。基本的にはスポーツや文化は企業メセナ活動なので、利益を生み出すことは稀です。
それでも企業がスポーツに投資をするのは、企業イメージの向上や宣伝効果、地元の地域振興への貢献や県の取り組み姿勢などが考えられます。繰り返しになりますが、和歌山県がスポーツビジネスに関心がなければ、地元企業は広告や協賛の姿勢が薄くなります。
スポーツ、特にプロスポーツが地元にあることは地域に元気を与えてくれますし、地元は自分たちの地域を拠点とした活動しているチームを応援したくなります。長崎県のプロサッカーとプロバスケットや佐賀県のプロサッカーや女子バレーボールの状況を視察したことで「地方都市でもやればできる」ことを実感できました。
和歌山県にトップリーグに入れるほどのプロスポーツチームがないのは、プロ仕様のスタジアムやアリーナがないことに加えてスポーツへの投資が少ないことや和歌山県の姿勢に問題があると思います。口頭では「支援します」と言いますが、具体的な支援策と行動がなければ、地域に浸透していきません。何となく、そんなことが繰り返されているように思います。この地域とプロスポーツとの関係と地域に与える効果を取り上げる予定です。
続いて、和歌山県は大型の民間投資を受け入れる事例がないので、大型投資を本気で受け入れる姿勢が必要なことを取り上げます。大型の民間投資は地域を変える力を持っています。熊本県や北海道の半導体企業の建設は地域を大きく変えています。先に触れた長崎県はスタジアムシティへの大型投資によって人の動きができ、周辺地域から人を呼び込むことに成功しています。もちろん経済振興と雇用促進に大きな影響を与えています。
大型投資を受け入れることに消極的な姿勢や発言があれば、決して企業は投資はしないのです。何故なら、大型の民間投資を望んでいる県はたくさんあるので、受け入れる姿勢のある県、熱心な県に立地することは明白です。
以上の観点から本会議で一般質疑を行う予定です。皆さんの応援をよろしくお願いいたします。
- 大学生のインターンシップ二日目を迎えました。県議会開会日に議会に案内し議論の様子を見てもらったり、同僚議員から教えをいただきました。
- 和歌山県に必要な施策に関する会議を行いました。できない理由や制約条件の列挙はいらないので、やるための議論を依頼しました。
- コンプライアンスに関する会議を行いました。今の社会では常識外れの行動をする人がいるので、その対応策などについて話し合いました。