活動報告・レポート
2025年9月8日(日)
大学生のインターンシップ
大学生のインターンシップ

大学3年生の彼のインターンシップの日となりました。前回に引き続いて2日目となります。

最初に訪れた県議会では、同僚議員、先輩議員を紹介し、議員の仕事や経験を話してもらいました。先輩議員からの話は次の通りです。

「議員には担当の県職員さんが一人ついてくれるのですが、担当の方から『自分の仕事をしているだけなら他部門の仕事内容は知ることができませんでした。』と言われ、担当の仕事をすることで他部門の仕事や課題が分かりますし、解決していくための手法も分かるので勉強になります」と話していたことを伝えてくれました。

つまり自分の仕事だけを一所懸命するだけではなくて周囲の人と連携した仕事が大事なことや、大きな視点を持って仕事をすることが大事なことだと伝えてくれたと思います。

多くの仕事は一人ではできません。チームで仕事をする場合もあれば、一人で仕事をしているつもりでも、必ず誰かに助けられています。また仕事には相手がありますから、コミュニケーションと人間関係を築くことが大事です。

また法曹の方との会議を行った時も同席してもらったのですが、会議を終えて相談者がお礼の挨拶をした時、法曹の先生は「お礼を言ってもらうなら片桐さんに言ってください。私は片桐さんの依頼に基づいて相談を受けただけですから」と応えてくれました。私は何もしていないのですが、法曹の先生が立ててくれたように仕事はチームで行っていることを教えてくれる言葉でした。

また経験豊富な事業家との会議にも同席してもらったのですが、社会の出来事は教科書通りでも進めることができますが、経験があることでスピードアップを図れる方法があることも教えてもらえました。法律に基づく正式な手続きの進め方は基本として知っておくべきですが、それを知った上で経験者のアドバイスを受けることは大事なことです。経営者が経験から学んだことや、経験から知り得たことを伝えてもらえることが、人としての財産だと思います。

それはこの事業家が「私はたくさんの失敗と間違いをしてきたことで、人とは異なる仕事のやり方も学ぶことができました。失敗をすると、それをキャッチアップするための時間とお金が必要となり大きなロスになります。しかし考え方によっては、支払うことが不要なお金ですが、それで経験を買えたようなものです。だから私は同じような失敗はしません」という話をしてくれました。

経験はその人にとって財産ですから、簡単に伝えてくれるものではありません。伝えてもらえることは財産を分け与えてくれているようなもので、よほどの信頼がある場合に限られます。会議に参加した一人の方が「1時間以上費やしても結論がでるかどうか分からない議題なのに、開始5分で結論が出ましたね」と驚いた感想を話してくれました。1時間費やしても経験者がいなければ、結論を導くことはできなかったと思いますが、一人の経験者がいることで見通しがついたのです。経験は凄い財産になっていることを実感しました。

追加して「仕事に関わると、時間と見えているお金以外にも支出をしています。例えばガソリン代や高速道路代、打ち合わせで要する喫茶代や、移動の途中で買う飲み物代などは小さなお金ですがこれらの経費がかかっています。そうした経費を積み上げていく無駄な支出をしていることになります。必要なお金はどんどん使うべきですが無駄なお金は削減すべきです。

それに『投資と投機』は違いますから、氣をつけてください」と話してくれました。世の中には投機話はたくさんありますが、真の意味での投資の話を伝えてくれる人は少ないのです。投資は自分がやれば利益を上げられますから、良い話であれば他人には言わないものだからです。

その他
  • 和歌山市で観光の仕事に携わっている皆さんと懇談しました。これは定期的に開催している情報交換の場で、歴史ウオークや大型集客施設の必要性などを話し合いました。
  • 「和歌山市に行くので海に沈む夕日を見たいと思います」と連絡をもらったこと。夕日は和歌山県の魅力の一つです。
  • 随筆誌「浜木綿第74号」が届いたこと。この号にも私が書いた随筆を二つ掲載してもらいました。