活動報告・レポート
2025年8月30日(土)
チャンスの女神
チャンスの女神

東京から友人たちが和歌山市を訪ねてくれました。「最近の和歌山市の様子はどうですか」と氣にかけてくれてのことです。和歌山市では加太温泉に浸り、和歌山ラーメンを食べてくれました。来る前に「和歌山県の良いところを訪ねていますが、今回は加太温泉とおいしい和歌山ラーメンを食べたい」という希望があり、事前にインターネットで探していたラーメン店を訪ねました。食べた感想は「おいしい。東京から7時間かけて来た甲斐がありました」というものでした。

これまで数回の来県で高野山と熊野古道、那智勝浦町と白浜町などを訪れてくれています。那智勝浦温泉は「登別温泉に似ています」ということであり和歌山ラーメンは「東京で勝負できます」という味だそうです。そして「和歌山県にはおいしい食べ物がたくさんありますが、東京では知られていないことがもったいないですね。有楽町には紀州館があり和歌山県県産品を扱っていますが、とても流行っていますよ。良い品質のものが置いてあります。和歌山県に滞在した人だけが和歌山県の良さを感じられるので、誘客する方法を考える必要がありますね」と伝えてくれたように、今では大の和歌山県ファンです。

そして「和歌山県は経済力が弱いですね。全国レベルの大型の投資案件がありませんし、情報の発信力が弱いですね。現状を変えるためには、民間投資を受け入れる以外方法はないと思います。県の予算だけで県経済も雇用も変えることは難しいと思います。例えば県予算が二倍にも三倍にも増えることはありませんし、増えるとしてもインフレに応じて増える程度ですから、投資案件とは比較になりません。県予算を確保する活動だけでは伸びしろはありませんね。

あえて言うなら、政府が補助したくなるような大型の案件を誘致することですが、和歌山県には該当する案件はないようです。私は氣になることがあれば、必ず現地を訪れるので現地の空気からある程度、良さや悪さが分かります。和歌山県には来たくなるような良い素材があるだけに、現状を見た感覚と県の施策を見る限りにおいて発展の空気が感じられないことが残念です。

他の地方自治体と比較して、和歌山県にはやるべきことはあるのに取り組まないことが問題です。それはどうしてなんでしょうね。県民ではないので分かりませんが、熱意と意欲に欠けるように思いますし、積極的に働きかける氣概にも欠けているように思います。自分の県を良くしたいと思うのが普通なので、和歌山県の取り組みが遅いことや動きが遅いことの感覚は理解できないですね。地域を発展させるために必要なことは、取り組むスピードと決断ですよ。決断できない県に発展はありません。」と伝えてくれました。

和歌山県民として生活しているような感覚で、和歌山県の現状と将来予測を的確に意見してくれました。県として仕事を創ること、雇用を増やすことは基本です。大型の投資案件はどの地方自治体も欲しいので、適地を持っている県は必死で誘致をしています。和歌山県に適した産業はあるので何としても誘致すべきですが、今はその時機を逸するようなスピード感覚です。国は熱意をもって相談すれば対応してくれますが、はっきりしない姿勢で相談しても答えてくれません。つまりやる覚悟を持って相談すれば、やれるように導いてくれますが、やる氣に欠ける姿勢で相談をしても、国は「やりましょう」とはなりません。

「素材は良い物があるけれど、将来、期待出来るものがない」ことが和歌山県の現状です。

果たしてこの意見に応えるためには、どうすれば良いのかを考えてしまいます。議員としてやるべきことをしていますが、県行政の反応と判断が遅ければ好機を逃してしまいます。

チャンスの女神には後ろ髪はありません。もう和歌山県の横に並んでいるところですから、絶好のチャンスであり、ラストチャンスでもあります。前髪が風になびいて、今なら掴むことができます。

その他
  • 「大阪・関西万博」に出演するための台本を読み上げてスタッフの皆さんが行動を理解してもらうための会議とリハーサルを行いました。もうすぐ本番です。
  • 和歌山県の将来に期待できる取り組みを議題にして会議を行いました。可能性はあるもののスピードが遅ければ実現できないので、加速することを話し合いました。