活動報告・レポート
2025年8月10日(日)
人生の教訓

午前中、友人の経営者と会議を行いました。議題は「和歌山市への企業立地」「和歌山市で必要な事業をもってくる」ことです。

これまでも誘致が可能との依頼に基づいて対応してきましたが、現実的に誘致に至る事業が少ないのです。よく言われることは「1000のうち3つ」ですが、まさにそれが現状だと思います。本気で関わっている人もいれば、話を持ち掛けてから先方と交渉をする人もいます。その実、相手企業を全く知らなかった人もいますから、見分ける方法はとても難しいことです。

そこで「人生の中で時間は限られているので無駄なことに関わっている時はありません。
やるべきことをやる。これを優先させることが大切です。良い人とのつきあいによってやるべきことが可能になるので、それ以下のこと物事を後ろ向きに持っていく人とは距離を置くことが大事なことです」と確認しました。

事業を進める過程において、どうしてもブレーキをかける人が登場しますし、ブレーキどころか行き詰らせてしまう人がいます。それは初期段階では分からないのですが、事業が始まろうとした時に見えてきます。できるはずのことが進んでいないことや、資金を投入しても動きがないことで発見できます。

今回の議題の一つに加えた案件に関しては、良い事業パートナーに恵まれたことで「利用しよう」と考えた人がでてきたよう中断しています。人と資金、技術を揃えて投入している段階で止まっているのはおかしなことです。

事業のパートナーは大きな人物なので「人生ですから平和的に生きましょう」と話してくれていますが、彼の時間を無駄に使わせていることは憤りを感じます。彼は「事業は人生を楽しむために行うもので、事業を通じて一緒に向上していける人とパートナーを組みたい。人生で出会う人は限られているので信用してつきあいを始めます。しかしそう思っていない人もいることが現実です。人材と資金と技術、そして私の経験と人脈、そして関係する市場があれば事業はうまく行くのですから、成功までの時間を待てばよいのですが、待てない人がいることも現実の姿です。長期的視点に立たないで、目先のことだけを見ていると利益を失います。そんな人をたくさん見てきました。だけど良い人を見極める機会となりましたから、良いメンバーだけで事業をスタートさせましょう。必要のない人は分かりましたから、追いかけることもつきあう必要もありません。限られた時間を有効に生かすためにも良いメンバーだけで再スタートすることが人生でやるべきことです」と言う話です。

前向きに進める話と解決するために時間を要する話があります。同じ時間を使っても、前者は利益を生み出し人生を楽しいものに向かわせますが、後者は解決できたとしても無駄な時間と嫌な時間を持つことになります。今日という一日も、今の瞬間も人生の中で限られた時間ですから、やるべきことは今を前進させて将来の利益を得ることに使うべきです。

大きな事業を現実のものにするには5年も10年もかかりますから、今から始めて5年先、10年先に実現するものだけに関わるべきです。そこに関わるべき人は一緒にやれる人だけで良いのです。話が噛み合わない。気を遣うから本音が言えない。価値観が異なるような事業パートナーとは一緒に仕事をしないことです。平和的に距離をとりながら関係を薄くすることが大事なことです。

人生の目的は事業を成功させることではなくて、成功させた後幸せになることですから、幸せを感じられない事業や人とのつきあいは今後、止めるべきです。世界の市場で戦っている人との時間は大切な時間となるものです。教訓をいただけますし方向性を確認することができます。無駄な時間を費やしているほど人生は長くありません。