活動報告・レポート
2025年8月6日(水)
外資系企業代表者との会議
外資系企業代表者との会議

和歌山市を訪れている外資系企業代表者と会議を行いました。来日の機会にお声をかけていただき懇談する機会に恵まれました。

前段は和歌山市で予定しているプロジェクトの話となりましたが、和歌山市で将来の発展可能性のある特筆すべきプロジェクトがないことに氣づきました。

今日の動きとして英国スコットランドに所在する名門パブリック・スクール「ゴードンストウン校」の姉妹校「ゴードンストウン・スクール日本校(仮称)」の進出協定が締結されたことに触れると、既に数か月前から認識していました。「この学校進出は和歌山市にとってとても良いニュースです。私は歓迎すべきものだと思っていますし応援したいと思います。但し将来の和歌山市の資産を形成してくれるものではありません。利益を得る事業体を誘致する必要があります。つまり企業誘致であり巨大な投資を生み出す産業です。和歌山市に欠けているものは大きな経済効果と大きな雇用を生み出す企業ですが、その視点が欠けているのではないかと思うほど動きがないです」という論点でした。

これまで多くの事業を手掛けてきた経験から「投資を生み出す。投資を受け入れることに慣れていないのではないでしょうか。学校の誘致は和歌山市にとって素晴らしいことですが、地域経済を動かすほど利益を生み出すものではありません」と伝えてくれました。

世界の投資家は有力企業に投資をしています。有力な中国系企業にはアメリカ資本が入っていますし、日本企業にも外資が入っています。外資の受け入れを恐れている地域は発展の可能性を閉ざしています。和歌山市の企業で後継者不足が問題になっているところがありますが、M&Aで存続するなら良い方で、後継者がないことで廃業してしまう会社も多いようです。固有の技術を持っている企業は存続させることは社会の利益ですから、資本を受け入れることで会社が残り地域を安定させることにつながるなら、良しということです。

但しこの経営者のモットーである「平和的に問題を解決する」の言葉は静かな重みがありました。会社を経営しているとライバル関係にある会社や敵対している会社があります。しかし争うのではなくて平和的解決を志向することがモットーのようです。

繰り返して「問題は平和的に解決すべきです」と話してくれましたが、この先、どんな関係に発展していくのか分からないので、敵対するのではなくて平和的話し合いが理想だということです。争いにはエネルギー、時間や資金が必要となりますから、後ろ向きの仕事に対してエネルギーや時間、そしてお金を費やすことは人生において圧倒的にもったいないことです。

「そっとしておきましょう」という静かな台詞は、ビジネスの戦いで勝者となってきた余裕を感じさせました。争うことは愚であり争わないことが最善の行動です。

そして「これまでのことよりも、この先どう挽回していくのかを考えることが大事なことです。どんなことでも方法はありますから私に言って下さい。私が応援できることはやります」と力強い笑顔で話してくれました。

「和歌山市に欠けているのは若い人の力を社会で生かすことです。私は和歌山市を拠点として仕事をしている若い人たちに成功してもらいたいのです。和歌山市は何をやっても遅れていると他県からレッテルを貼られていますが、それを打破したいのです。とても優秀であり、和歌山市を拠点として全国レベルの会社に発展させようと行動している彼や彼女たちの応援をお願いします」と伝えました。

会議の最後に「私が片桐さんのお役に立てる事はありますか。どんなことでも言って下さい。片桐さんに感謝しています」と話してくれました。

私は「あなたとの良い時間、そして心地よい時間を過ごせたのは良い一日になったということです。素敵な時間を過ごせたことに感謝しています」と伝えました。

心地よい時間を過ごせたことに感謝していますし、この先もおつきあい出来る関係でいられることに感謝しています。

その他
  • 昨日に続いて花蓮縣とのチャータ便運航に関する会議を行いました。花蓮縣との関係構築に向けた話し合いから始めることにしています。
  • ゴールドの会に出席しました。会員からの一言スピーチと共に県政報告の時間を設けてもらいました。