活動報告・レポート
2025年8月3日(日)
おせがき
おせがき

毎年、この時期に行っているのが「お施餓鬼」法要です。子どもの頃から両親に連れられてお寺に行っているのですが、ふと「おせがき」って何だろうと思いました。そう言えば意味を聴くことなくお盆前の恒例行事として行っていたのです。そこで意味を調べました。

「おせがき」を漢字で書くと「施餓鬼(せがき)」となり、その意味は「飢えや渇きに苦しむ死者の霊魂にお供えを施し、供養するための法会」ということです。

由来を含めて浄土宗の解説を以下に記します。

「施餓鬼会(せがきえ)」は「おせがき」とも呼ばれ、特に5月から8月のお盆前後にかけて、多くの浄土宗寺院で営まれます。亡くなった大切な方々をご供養する法要と考える方も多いとは思いますが、本来は食べ物や飲み物がのどを通らないために飢えや渇きに苦しむ存在「餓鬼(がき)」に施しをすることを目的にします。その由来はお経の中に次のように説かれます。

お釈迦(しゃか)さまの弟子の一人、阿難尊者(あなんそんじゃ)が修行をしていると、焔口(えんく)という餓鬼が現れ、「お前の命はあと3日だ。そして死後、我々と同じ餓鬼の世界に生まれ変わるだろう。生き長らえたければすべての餓鬼と修行者に食べ物や飲み物を施し、そして仏とその教えと教えを信じる人々を供養せよ」と告げました。驚いた阿難はすぐにお釈迦さまのもとへ行き、どうしたらよいか尋ねると、お釈迦さまは、餓鬼が食事をできるようにする作法と、少量のお供えも無限に変じる呪文を授けます。阿難がその通りにすると餓鬼たちは救われ、その功徳により阿難の命も長らえたと伝えられています。

これにならい、施餓鬼会では食べ物を供えた祭壇を設け餓鬼を供養し、その功徳をご先祖さまや大切な方に振り向けているのです。

このような意味があり、お盆の時期に行われていることを知りました。お寺には大勢のお坊さんが集まり、戒名の書かれた木製の板に向かって念佛を唱えてくれます。それを持って墓地に行きお参りするのです。日本では鎌倉時代以降の風習であることを知りました。これも護るべき日本文化のひとつかも知れません。

サントピア式典
サントピア式典

市内のサントピアさんが創立45周年を迎え式典を行いました。案内をいただき出席させていただきましたが、スタッフと常連のお客さんに囲まれ家族的な雰囲気を感じる良い式典でした。商売を45年も続けることは中々難しいことであり、継続してきた強さを感じました。

以前、森下さんから「アメリカに出店することに挑戦しようと思っています」と聞いたことがあります。ロサンゼルスに出店する計画を立てていましたが、和歌山市内での2号店を先に出店させたことから延期になりました。本日「年齢的にはアメリカ出店は難しくなっていますが、夢としておいておきたい」との趣旨の言葉がありました。挑戦を日々続けていることが45年間継続している要因だと感じました。

お祝いの席には約200人の方々が参加していて、お客さん同士も仲良く、お互いの交流機会となりました。また冒頭はショパンの演奏から始まり、途中「サントピア」の歌を歌っているシンガーも登場するなど、一体感を演出してくれました。何よりも素晴らしかったのは、社長としてスタッフ全員と喜びを分かち合った表彰の場でした。日頃の感謝の氣持ちを社長が伝える場面は感動でした。この場面を見た時、45年は一つの区切りに過ぎず、50年もその先も続いていくのだろうと感じました。

最近の企業は「お客さんも大事ですが、社員はもっと大事」だと発言するトップが増えてきました。これはカスタマーハラスメントに対抗する発言ですが、サントピアさんは社員もお客さん大事にしているハラスメントのない素敵な職場だとも思いました。

創立45周年を心からお祝いいたします。おめでとうございます。