活動報告・レポート
2025年7月4日(金)
和歌山県について意見
県外から和歌山市にやってきて「この城下町の佇まいが良いのでここでしばらく暮らしたい」と思って、現在、県内で生活と仕事をしている方がいます。時々、会って和歌山市や和歌山県の印象を尋ねています。彼の印象を以下に記します。
- 否定から入る人が多いですね。これは他では少ない和歌山市の特徴だと思います。和歌山市の場合、「これはできないですね」「無理だと思いますよ」「他の団体も来て説明しているのですが、できないと思いますよ」「予算がないです」など言われます。実に珍しい市で、これだけ否定から入るところはこれまで経験したことがないです。
- 例えば和歌山城をもっと活用すべきですが、規制が多過ぎて有効活用ができていないように感じます。これまで他の市でお城でのイベントを行っていますが、和歌山城ほど規制の強いお城はありません。多くのお城は毎週のように土日にイベントがあり市民で賑わっていますが、ここは賑わいが少ないですね。規制が多いことがネックになっていると思います。お城を守ることは大事ですが、天守閣などの重要部分を除いた場所を十分に活用することも大事です。西の丸広場はイベント広場としてもっと活用すべき場所です。ここでもイベントの際の規制が厳しいのですが、お城の敷地内であっても建築物がなく市民が集える広場なので規制緩和を行ってイベントで使うべきです。週末は必ずイベントが行われているとなると市民や観光客で賑わいますよ。
- 議会を傍聴しましたが、執行部の答弁は否定から入っていましたね。県も「なるべくなら無難に行きたい」と思っているように感じます。経済活性化は市民生活の基本です。福祉も教育も道路も行政でやるべき全てのことにはお金がかかります。予算がないのであれば予算を増やすことを考えないと地域は先細りですよ。懸命な県の方なので分かっていると思いますが、投資の機会を好機と考えていないことは疑問です。岸本知事と同じ考えと答弁にありましたが、継承するとは、全てを受け継ぐことではありません。県の財政が警戒レベルであるならそれを脱することを考えなければいけません。専門家でない限り、その分野の好機があれば関係者の話を聞かなければ分からないでしょう。
否定的な考えを全面に掲げると、肯定的な意見を否定してしまいますよ。果たしてそこに発展があるでしょうか。考えるまでもなく答えはNOです。
白紙ということは肯定意見も否定意見も聞いて判断することです。ゼロベースとは肯定と否定の双方の意見を聞いて判断することです。双方の意見を聞かないでどのように判断するのでしょうか。それは白紙でもゼロベースでもなく「何もやりたくない」ということです。このような答弁をする県はとても珍しいと思います。 - 私が感じているのは「このままでは和歌山県の将来が見えてこない」ということです。関東、北陸、大阪で生活した経験がありますが、前述の理由で和歌山県は本当に珍しい県だと思います。とても暮らしやすいのに人口が減少しているのは、産業が低迷しているのは、否定から入る文化があるからだと思います。「そうでない」と言うのであれば、多くの分野が全国で40番台であることも説明をして欲しいと思います。令和6年度の国民スポーツ大会では全国47位だったと聞きました。つまり和歌山県は全国で最下位です。何も問題視していないのはこの場所が和歌山県として居心地が良いと感じているのではないでしょうか。普通であれば、屈辱だと感じて上位を目指す機運が出てきそうなものですが、今年も今のところそんな気配はありません。40番台が居心地の良い場所だから、安住しているように感じます。順位をあげたらその順位を維持することに努力しなければならないので、それをやりたくないように感じます。
- 和歌山県は提案を否定することが多いですが、それを否定した後に代替案を出す人は少ないですね。代替案がないにもかかわらず、提案を否定して取り組まないことが多過ぎます。その方が楽だからだと思います。40番台の他の県はその場所から脱しようと必死ですよ。意見を言ってくれた人のことの批判や悪口を言う人はいません。議会で質疑を交わすことは民主主義の根本ですから一般質問での議論を歓迎すべきです。それなのに「たくさん質問をしてしつこい」と言っているとの話がありますが、議論を交わすことを否定しているように感じます。ここでも否定が出てきますから、ここまでくると和歌山県は否定文化王国です。
とにかく批判や悪口が多過ぎますが、公式な場で議論を交わしたことでさえ陰口を言っているとすれば、和歌山県の文化レベルがどの程度のものなのか、全国に知られてしまいます。早く氣づくべきです。和歌山県を盛り上げるためにこれまで活動してきましたが、こんなことが続くようなら、私も転出しなければと思っています。