活動報告・レポート
2025年6月16日(月)
桐和歌会
桐和歌会

「桐和歌会」役員会を開催しました。今回は、県議会一般質問項目や今後の活動方針などを協議しました。今回の一般質問項目を説明したところ、役員の方々が県議会傍聴に来てくれることになりました。

役員の方々が友人などから聴いた意見として出された主なものは次の通りです。

  1. 和歌山市の衰退ぶりを目の当たりにしているので、ここで食い止めて欲しいと思います。今、動かなければ将来とも止まらないと思います。長い間、市内で事業をしていますが、人通りが少なくなり、この先の見込みもないので同業者は廃業しています。事業者個人としてやり続けるには解決すべき課題が多すぎて対応できません。
  2. 和歌山県の施策に希望が持てるものがないですね。将来展望が感じられないことが停滞につながっていると思います。
  3. 県庁が和歌山県をリードするんだという意気込みを示して欲しいですね。現状ではあまり感じられませんね。
  4. 先の知事選挙では争点がなかったので、初めての議会で示して欲しいと思います。岸本県政を継承するのでは、知事としての意思表示にならないと思います。継承することは信任を受けたのでオッケーですが、では具体的に何を実現していくのですかの私たち県民の声に答えて欲しいと思います。
  5. 「子どもまんなか社会」の実現は良いことだと思います。そのためには経済再生が必要です。経済が上を向かないと大人が笑顔になれないので、子どもも笑顔にならないですよ。子どもの笑顔のためには、家庭の経済基盤を確立することが前提です。一過性の給付金は良いのですが、それが本質的な問題でも施策ではなく、多くの所得が上がり和歌山県で生活していくために経済的に豊かになることが取り組むべき施策です。
    基幹産業に進出してもらって周辺産業の活況を創り出すこと。雇用と所得を増やすことを目指して欲しいと思います。
  6. 経済が上向くことが生活を安定させることになります。反対に経済が上向かなければ、治安は悪化しますし、人の心がすさんでいく危険性があります。治安悪化の原因の一つは経済的な問題がありますから、何としても防ぐ必要があります。学校では経済格差が学力格差と言われることがありますが、経済格差は地域間格差になると思います。関西の中で和歌山県の位置が低く言われるのは、県民所得や働く場所が少ないことも原因だと思います。今すぐに改善は難しいことは分かっているので、5年先に期待できる取り組みを示してもらってスタートさせて欲しいのです。

以上のような話し合いを行いました。今日の役員会を受けて、次回は会員の皆さんに集まっていただき会議を開きたいと考えています。

一般質問の議論

所管部の方々と一般質問に係る議論を交わしました。県が策定途中の2040年を見据えた計画ですが、目標としている到達点を記述するには一つひとつの政策の裏付けが必要であることを訴えました。今何もない取り組みを掲げ「2040年時点ではこうなります」と記述したとしても裏付けがなければ絵空事で意味はありません。

上場企業が経営計画を発表する時は、計画に係る具体的取り組み、資金確保、例えばいつから事業をスタートさせて売り上げや利益の見込みを伝えます。もちろん資金確保は、事業計画を策定し取引銀行と協議を終えて資金確保の目途が立っている数字を記述することになります。

ところが県の計画には、多くの場合、資金確保や事業発足の具体的な見込み数字は記されません。企業が事業計画を発表した時、代表取締役社長が「資金確保はできていません」「事業計画に記したことに関して具体的方策はこれから検討します」「事業のスタート時期もこれから検討します」「とりあえずあるべき将来の企業の姿を示しました」と発言したと仮定すれば、株主から追及されるでしょうし、株価が落ちることは必須です。経営責任を問われる事態になります。ところが行政機関ではそうなっていないように感じます。

まず感覚を一致させることから始め、ベースを同じにして議論を進めています。