活動報告・レポート
2025年6月14日(土)
辻本好美尺八コンサート
辻本好美尺八コンサート
辻本好美尺八コンサート

辻本好美さんがメジャーデビューを果たしてから10周年を記念して「尺八コンサート」が和歌山市内で行われました。辻本さんは和歌山県橋本市出身ですから、和歌山市も地元のようなものです。メジャーデビューを果たして最初のコンサートがメディア・アート・ホールだったので、節目の10周年も「この場所で行いたい」との希望により、この思い出の場所での開催に至ったのです。

辻本さんの尺八はポップスや洋楽も和楽器用にアレンジして演奏してくれるので、聴きやすくて、何度聴いても新鮮さがあります。オープニングは「Jupiter」で、その後も洋楽が続き「Another Day of Sun」なども登場しました。オープニングに「Another Day of Sun」が響くと、どうしても演奏のリズムに身体が乗ってきます。陽気で夢を語り、追い求める映画のシーンが浮かびますし、私たちの心にもその追い求める氣持ちを配達してくれるようです。渋滞したハイウェイでも出口があること。行先は拘らなければ、思ったところと違う出口で降りても良いこと。そして渋滞した道路でも、やがてスムーズに動き出すことが分かれば、道は開かれていきます。そんなことを思い浮かべながら演奏に浸りました。とても素敵なオープニングでした。

途中「Beat It」や「Hey Jude」などの名曲の演奏もあり、「Hey Jude」の後半は、会場から「NA-NA-NA-NA」のハーモニーが響きました。とても素敵な瞬間でした。

その後も尺八とピアノによるポップな演奏とオリジナル曲は、会場を優しく包み込みました。

後半のオリジナル曲は辻本さんの思いが詰まったものばかりです。いつもラストに演奏する「シンクロニシティ」は「意味のある偶然の出会いが人生を創り上げていく」と辻本さんが語ってくれます。意味のある偶然の出会いによって毎日も人生も創られていきますし、偶然、誰と出会うかによって人生は違ったものになります。大切にしている曲であることが分かります。

辻本好美尺八コンサート

また大切にしたい日本の歌をアレンジして演奏してくれました。今回は「からたちの花」を演奏してくれましたが、辻本さんは大切にしたい5曲をアレンジして後世に歌い継ぎたい曲としてミニアルバムに収めてくれています。コンサートの後、ロビーに多くのお客さんが並んだのは、そのミニアルバムを求めてのもので、私たちは如何に日本人の文化と心を大切に思っているのかが分かる光景でした。

今の時代、CDを聴く機会が少なくなりましたが「飾っておくだけでも、日本の音楽と日本人の心」を感じられるジャケットになっています。

演奏を楽しみ、友人達と共有した時間を楽しみました。鑑賞した皆さんから「凄い演奏でしたね」「楽しかったね」「これからも応援したいですね」などの言葉が交わされました。

地元が生んだ世界で活躍できる尺八奏者を、これからも大事に思い応援したいものです。

辻本好美さん、素敵なコンサートをありがとうございます。

コンサート終了後もロビーに人が留まり、思い思いに会話を交わし、ファンのサインを終えるまで辻本さんを待つ姿がありました。一人ひとりに笑顔で丁寧にサインをしている辻本さんの姿から「ファンを大切にしている方だな」と感じました。もちろんステージでも笑顔の花が咲いていたことは言うまでもありません。

演奏は24曲とアンコール曲の合計25曲でした。素敵な時間をプレゼントしてくれた辻本好美さんに感謝しています。

その他
  • 学校現場で起きている問題について意見交換を行いました。教師の仕事の負担と精神的負担を軽減することや、学校に求められていることが増えているので、教師配属のための予算増額が必要だと感じました。「予算がない」ばかりではなく、県として予算を増やす施策を講じる必要があります。