活動報告・レポート
2025年6月12日(木)
令和会
令和会

毎月開催している勉強会である令和会に出席しました。先月は私が講師となり「トランプ関税」について講義を行いましたが、今回は「日本の農業」をテーマに取り上げ議論を交わしました。私からは「和歌山県のブレンド米が全国一高い」と報道されたことの事実関係を説明しました。報道された数値の出典は「政府備蓄米を含む複数原料米等の店舗価格調査結果」に基づいています。しかしこの調査において、調査した時期は和歌山県に備蓄米が入っていなかったので、スーパーなどの店頭で備蓄米を含むブレンド米が販売された事実はありませんでした。つまり調査時期に和歌山県で販売されていたブレンド米は通常のブレンド米であり、比較対象にはならないものでした。

私からは以上の説明を行いました。

皆さんから出された代表的な意見は次の通りです。

  1. 主食を投機対象にしてしまう社会は既に崩壊の兆しがある。こんなことをしていると国は滅びます。
  2. 今回も小泉大臣がしくみを崩していますが、父親の郵政改革とよく似ています。今回はJA解体を目的としたものであり、その結果、誰が得をするのか推定すれば、今回の米騒動の犯人が分かります。
  3. 郵政民営化に伴ってそれまであった郵便貯金はどこに流れたのでしょうか。またJAを解体するようなことになれば、JA預金はどこに流れることになるのでしょうか。日本という国の実態を考えるうえで大事なことです。
  4. 平和の時代は食料品を輸入に頼っても問題はありません。しかし巨大災害や紛争が起きた時、自国で食料を調達できなければ、忽ち、国民は飢えてしまいます。世界平和を前提に日本の食料調達システムは機能しているものなので、世界平和が崩れると日本に危機が訪れます。
  5. そのため台湾有事への備えやアメリカとのつきあい方はとても大事ですが、今の政権に担える裁量があるかどうか疑問です。
  6. 和歌山県はお米の産地だと思っていましたが実際はお米の移入県です。県民が必要とするお米を自給できていないことを知りました。和歌山県は果実と花卉栽培王国ですが、お米は不足しているのです。同じくエネルギーの自給もできていない県なので、お米とエネルギーを移入に頼っていることになります。とても大事なエネルギーとお米が足りていないという極めて不安的な県になっています。

以上のような意見があり、参加者で議論を行いました。大きなテーマなので結論を出すことはできませんが、テーマに基づいて意見を出し合い、みんなで考えることは大事なことだと思います。

医療的ケア児勉強会

医療的ケア児勉強会を行いました。内容は、医療的ケア児等コーディネーターや医療的ケア児等支援センターの果たす役割や、医療的ケア児の受け入れ態勢や保健師への定期的研修の実施状況についてなどでした。

説明を受けた後、参加した皆さんと質疑を行いました。

私の意見は次の通りです。

医療的ケア児等支援センター

  1. 令和6年2月1日に支援センターを開設してくれたことに感謝しています。開設まで医療的ケア児の保護者と協議を行い、ようやく開設に辿り着いた時期を思い出すと、取り組みが進展していると思います。
  2. 要望として、医療的ケア児が日常生活で必要な物品があります。例えばバッテリーは複数個必要ですが、金額が張るので補助金制度を設けて欲しいと思います。支援センター開設以前から要望していますが、県下で対応できるようにして下さい。
  3. 紀北支援学校の建て替え計画がスタートしていると思いますが、できるだけ早期開設をお願いします。在校生にとっては、この時だけなので数年先に竣工すると言っても、在校生にとっては古い校舎で学校生活を過ごすことになります。勿論、基本設計からスタートしているので時間を要することは理解していますが、可能な限り前倒しの計画で進めてくれるよう依頼します。
その他
  • 一般質問に係る議論を行いました。かみ合わない箇所が多々ありますが、思いは共通していると信じているので、明日以降も議論を続けます。
  • お世話になっている飲食店で懇談しました。庭にアジサイが咲いている光景を眺め、店頭に紫のアジサイが飾られている光景に癒されました。
  • 教師へのハラスメントの問題について意見交換を行いました。顕在化していない問題があるようなので、防止策について話し合っています。