活動報告・レポート
2025年6月10日(火)
県議会開会

令和7年6月県議会定例会が開会しました。本日議案の提案と共に宮崎知事の就任の挨拶と県政推進に当たっての基本的な考え方の説明があり、議場に新鮮な空気を感じたので新知事に期待しています。

新知事の政策の4つの柱は次の通りです。

  1. 未来を創るこどもを育み、学びを支えること
  2. いきいきと働くことのできる仕事をつくる
  3. いのちと暮らしをまもる
  4. 住みよい和歌山、住みたくなる和歌山をめざす

以上が新知事の政策の4つの柱です。

具体的な内容に関しては来週からの県議会一般質問で質すことになりますが、基本政策の4つの柱は岸本前知事を踏襲しているものです。前知事の政策を踏襲することは好ましいことですが、今日初めて聴いたのは、公債費の増加率が全国一位であり、今後とも増加していくことが確実だということです。そのうえ金利上昇が続くとさらなる負担増が避けられないので県政運営について諸課題に対して将来を見据えた対策を実施していくことを表明しました。

この公債費の意味については総務省のホームページから引用します。

「公債費 地方公共団体が発行した地方債の元利償還等に要する経費。なお、性質別歳出における公債費が地方債の元利償還金及び一時借入金利子に限定されるのに対し、目的別歳出における公債費については、元利償還等に要する経費のほか、地方債の発行手数料や割引料等の事務経費も含まれている」と説明されています。

県議会開会

和歌山県では財政危機警報が出されていますが、本日、公債費の増加率も全国一であることが判明したので、経費削減は当然のこと、税収を増やす施策を講じていくことが大事だと認識しました。つまり行財政改革と共に民間投資を受け入れることをしなければ和歌山県の財政は低下する一方になります。その結果、積極的に投資する予算がなく、現状を維持することが精いっぱいな状況に陥ります。もっと言うなら現状維持ができれば良い方で、財源不足と人口減少と高齢化の進展、そして働く場所が減少していくことは確実な未来となります。現時点で確実に予想できる未来をそのまま受け入れることはできません。現状を理解したうえで、そうならないように対策を実施することが私たちの責任です。

ただ残念なことに、全ての県民の皆さんが賛同してくれるような政策はありません。どんな政策であっても反対する人が出てきます。反対意見は物事を進めるうえで大事なことですが、今の和歌山県には、未来を選べるほどの選択肢はないのです。未来が明るくなると思われる政策で可能性のあるものには積極姿勢で行くべきだと考えるようになりました。

県議会開会

つまり和歌山県全体で経済と雇用のパイを増やすことに取り組み、各論の中で幸せを感じることの出来る施策を実行することになると思います。和歌山県の経済振興を図り、同時に雇用を生み出すことで税収増を目指し、県民である私たちの幸せのために施策を講じることに務めなければなりません。

前政権を踏襲し現状維持で政策を進めることは容易いことです。しかし現在の延長戦上に明るい未来はないことは、先に述べた理由によって明らかです。それよりも新しい知事が誕生したことを前向きに捉え踏襲すべきことは踏襲し、経済振興と雇用を生み出すための政策を打ち出すべきです。新しい知事だからこそ、思い切って打ち出せる政策があると思います。今日の知事の県政推進の考え方を聴いて、和歌山県発展のためにすべきことは実施する意気込みを感じました。繰り返しになりますが、来週からの論戦を楽しみにしています。