活動報告・レポート
2025年6月7日(土)
座談会
座談会

午前9時30分から12時まで、県勢に関する座談会を行いました。参加者は10名でしたが、中学生から50歳代の方までの皆さんと意見交換を行いました。この座談会の目的は政治参画で、政治家と何も接点がなければ政治に興味がないのは当たり前なので、直接会って意見を言う機会になることを目指したもので、今回が12回目の開催となります。討論のテーマは予め決まっていないため、参加者はフリーで意見を出し合うのでシナリオのない議論が展開されていきます。意見を出し合うことによって、参加者の政治を考える力になっていると思います。

今回の主なテーマは次の通りです。

1.外国人が日本の土地を買っている現状と対策について

宅建事業者によると「和歌山県内でも外国人が土地を買いに来ています。私のところでも年間2件の売買があるので、全体としたら相当の土地が売買されていると推測できます」と話してくれました。日本では土地の売買の規制はないので外国人でも契約が可能です。但し、自衛隊基地と原子力発電所周辺の売買はできないのですが、その他は売買が自由で規制はありません。

「和歌山県の条例で、外国人による土地売買の規制を設けて欲しい。知らない間に外国人が土地を所有していることに危機感を感じています」と提言をいただきました。

2.投票率の低さを改善することについて

選挙の投票率は低く止まっています。広報やスーパーなどに投票所を設けるなど投票率を上げるための工夫はしているのですが、それほど高くなりません。そのため中学生や高校生に政治への関心を高めるための授業を行い、投票に行くことが自分の意思を政治に反映させることになると教えて欲しいと言う意見が出ました。政治に関心がないことから若い層の投票率が低くなっているので、主権者教育に力を入れるべきだと言うことです。

3.先進国と比較として日本の賃金が安いことについて

アルバイトの賃金の比較ですが「先日、報道でマレーシアのアルバイト単価が1時間3,000円だと伝えていました。私のアルバイト単価は1時間、990円です。4月になって「アルバイト単価が上がる」と聞いて期待していたのですが、上がったのは10円で、それまで980円だった単価が990円になっただけでした」という意見がありました。

何故、日本の給与が先進国と比較して安くなってしまったのか、疑問に感じている人が多いのです。この点にいて見解を説明しました。

4.東京と地方都市との賃金格差について

東京のアルバイト単価が1時間2,000円とも聞こえてきますから、和歌山県との格差が顕著です。同じ国でこの賃金格差はそのまま経済格差や学力格差になってしまうので、改善が必要です。但し、地方の中小企業には賃金を上げる原資が乏しく、一気に解決することはできません。私と岸本知事との質疑の中で、地元企業が利益を上げて賃金を上げる施策が必要との話がありましたが、この問題は継続して訴えていきます。

さて参加者の一人の方が「この座談会に参加するまで議員は嫌いでしたが、片桐さんに会って考えが変わりました。私達の意見を聴いて本当に行動してくれる議員さんがいるんだと思いました」と話してくれました。

この話を聴いた某議員が「片桐さんは特殊で、こんな議員はいません」と答えてくれました。ありがたい評価に感謝です。

岸本前知事県民葬

県民文化会館で岸本前知事の県民葬が執り行われました。心をこめて献花させていただきました。閉会の挨拶で岸本知事夫人が周平さんの言葉をふたつ伝えてくれたことが印象的でした。

  1. 覚えたことは知識になる。忘れたことはセンスになる。
  2. 用のない時に訪問することが大事なこと。

とても役立つ話です。本を読んだり、説明を聴いても忘れてしまうことが多いのですが、それがセンスになっているということです。そう思うと覚えることは大事ですが、忘れてしまっても人格形成になっているので大切なことだと思います。どんどん新しいことに挑戦できるような言葉です。

岸本周平さんに心から感謝しお別れしました。ありがとうございました。

岸本前知事県民葬