活動報告・レポート
2025年6月2日(月)
人とモノが動くこと

今回の選挙を経験した方から意見をいただきました。最初に紹介します。

「政策を聴きたかったのですが、具体的な政策に欠けたように思います。岸本知事は良い知事だったので、その政策を受け継ぐことはとても大事なことなので結果は良かったのですが、具体的な政策が見えなかったことは残念に思います。県知事選挙は直接知事を選ぶ選挙なので、国で言うなら政権選択選挙のようなものです。

また政党選択選挙でもないので、政党の代わりに候補者陣営が政策を訴えるべきだと思うのですが、そんな感じでもなかったように思います。県民の私たちは岸本知事がこれまで進めてきた政策を知っている訳ではありませんが、人口減少の歯止めであるとか、産業振興や雇用を増やす取り組みはしていたと思います。和歌山県は衰退が進んでいるので現状突破できる人と政策が必要ですし、私たちはそれを求めています。

そして今回の知事選挙と関係ないのですが聴いてください。

残念なことですが、私たちの世代は2050年には生きていないと思うので『公約を2050年に実現します』と言われても響きません。聴く人にとって可能だと思い響くのは『2030年から2035年に実現する公約』ではないでしょうか。手が届くところで希望の持てる公約を語れることが大事だと思います」。

とても大切な意見をいただきました。

故岸本知事は立派な方で県政を前進させようと懸命に取り組んでいました。志半ばで無念だったと思います。その遺志を受け継いで県政を担ってくれる新知事には、心から県土発展につながる政策推進を期待しています。

本年度は予算も決定していることや、政策も実行しているところなので何の問題もありませんが、必要なことは将来の和歌山県のことです。20年先、30年先に実現させるものではなく5年先、10年先に実現させることに取り組まねばなりません。そして5年後、10年後に和歌山県を浮揚させる政策は「今」が大事です。「今」着手することで5年後、10年後に実現できることが、「今」やらなければ実現できないこともあります。今の和歌山県は「検討したい」では済まされないことは多くの県民の方々は知っています。

だから最近、度々聴くのは「小泉農林水産大臣は凄い」という言葉です。高止まりしている米価を下げることは多くの皆さんが望んでいることであり、生産者のことや米価を安価に抑えることにつながるなどの課題はあるものの、今ここにある危機を乗り越える取り組みとしては素晴らしいと思います。

この行動に対して「専門家ではできないような乱暴な行動ですが、今のお米の問題は乱暴なことができる人が解決できるものだと思います。公務員的発想ではなくて、和歌山県政にも必要なことはこれだと思います」という意見もいだきました。

その通りだと思います。今の和歌山県は過去からの取り組みを踏襲することで発展できるはずはありません。人口も労働力も、経済も、そして商店街なども多くのことが衰退の一途を辿っているからです。発展までは言わなくても、現状維持ができているなら、安定的な政策を踏襲することも良いと思いますが、危機的状況にあっては新機軸を打ち出す必要があります。しかも数年先に実現できる政策を、です。

「ゆっくり構えて」は通用しないことは分かっていると思いますから、「実現可能な政策を今から取り組む」ことが求められていることです。

東京の方からこんな意見がありました。

「平日の区内の道路は常に渋滞していますが、渋滞することはいけないことだと思っていません。渋滞していることは人もモノも動いていることであり、経済活動が活発でまちが生きているということです。和歌山県の人の中には『道路が渋滞するから反対』だとか『渋滞するならやめて欲しい』という意見がありました。人やモノが動くと、人が増えて働く場所が増えると渋滞は発生します。それは経済が好循環に向かう証拠であり、渋滞がダメなら経済活動を停滞させることになりますが、それでは発展はありません。経済活動は人とモノが動くことであり、そのことが、まちが動くということです」。

和歌山県が動く、まちが動くための政策を推進したいと考えます。