活動報告・レポート
2025年5月18日(日)
ゴールドの会定期総会
ゴールドの会定期総会
ゴールドの会定期総会

「ゴールドの会」定期総会が開催されました。今回が39回目となる総会で、長年続いて来た会であることを知りました。現在の会員は68名で年間を通じて交流と研鑽を深めています。定期総会では活動計画や予算案など全てが承認され本年度の活動がスタートしました。

総会において、会員の皆さんからの主な報告事項は次の通りです。

  • お米の価格上昇について
  • 白浜町のパンダの問題について
  • 日本と台湾との交流について
  • 地域医療について
  • JR紀伊中ノ島駅舎の保存について
  • eスポーツの取り組みについて
ゴールドの会定期総会

この「ゴールドの会」では毎回、メンバーから時期を得たテーマを選び報告を行い、勉強の機会にしています。今回も和歌山県下の状況を知る機会となりました。

お米の価格上昇について

お米の価格上昇は私たちの生活を直撃しています。会員の生産者によると「もう5kgが2,000円台に戻ることはないと思います」ということです。現在のお米の販売価格は1kgで約800円なので、生産者価格は約400円ぐらいだそうです。生産者としては1kgで400円でも厳しい価格であり、元の水準に戻るなら米作を続けられないということです。

この価格で見合うのは4丁や5丁の耕作面積のある大規模な農家だけであり、和歌山県の農家の平均は4反ぐらいなので、とても採算が合わない規模になっているそうです。小さな農家は家族経営で、私たちに安いお米を供給してくれている現実があり、報告してくれた生産者の方は「お米を作ってくれている近所のおばあちゃん、おじいちゃんに頭が下がる」と話してくれました。それほど厳しい環境で農家を営んでくれていることに感謝です。

白浜町のパンダについて

白浜町のパンダを中国に返還することに関しての経済の落ち込みは、年間約150億円と予想しているそうです。長期的にはパンダに頼らない町づくりが必要ですが、短期的には地元の経済の落ち込みを「何とかして欲しい」という地元経済界からの声が高く、対応が必要となっています。これは政治的課題と切り離して対応する必要性が生じています。

先に触れたようにJR和歌山駅の窓口を訪れた時「特急くろしお」が平日でも満席が続いていますし、羽田空港から熊野白浜リゾート空港にJALが臨時便として2便を運航することも聴いています。どれだけ多くの方がパンダを愛しているのかが分かる動きです。

この動きは7月以降、確実に落ち込むことになるので、短期的な対応策が必要になるということです。パンダの中国への返還が数か月前から分かっていたなら対応も検討できたと思いますが、突然のことなのでこの穴を埋める対策はありません。幸い、夏の白浜町は海水浴客が訪れるシーズンなので、一気の落ち込みはないと思いまが、秋以降の誘客を考える必要があります。参加者同士でそんな話し合いも交わしました。

地域医療について

和歌山県立医科大学附属病院が和歌山市にあることは凄いことだと感じました。地域医療を支える病院であり、医学生の育成に努めてくれています。そして患者さんを万全の態勢で支えるための医療チームで寄り添ってくれています。医療は私たちの生命と健康を護ってくれているだけではなくて、日常は氣づかないけれども私たちの安心と安全を支えてくれているのです。いざという場合に県立医大があることの有難さを感じることがあります。

県立医大のS医師は「to stand on the shoulders of giants」の言葉を使って医療に関わる医師としての使命を語ってくれました。医師として決して奢ることなく、先人たちが築いてくれた医療技術と知見の上に立って、現代の医学が成り立っていることを話してくれたのです。その最先端の医療を私たちが受けることができているのです。

私たち県民にとって有難いことであり安心できる日常を提供してくれています。私たちは毎日、意識していませんが知らない誰かのお世話になって生活をしています。一日たりとも一人で生活できることはなく、必ず誰かのお世話になっているのです。病気をした時は医師、お米も生産者がいるから買うことができています。どんなことも誰かが私たちを支えてくれているのです。

もちろん地域医療は、私たちの日常の健康を支えてくれる存在です。意識していないけれども、私たちは毎日、誰かのお世話になっていることを知り感謝したいと思います。

JR紀伊中ノ島駅舎の保存について

JR紀伊中ノ島駅は先の大戦で焼け落ちずに残った駅舎として保存すべきものだとの提案もありました。戦災で焼けずに残った和歌山市内の駅舎は、この紀伊中ノ島駅と加太駅のふたつだそうです。保存するための活動が始まっているようなので、協力できることがあれば対応することも話し合いました。

和歌山県内のいくつかの課題を理解する機会となりました。

コンサート
コンサート

和歌山市内で開催された、坂本つとむさんとハニーゴールドのコンサートに行ってきました。会場は二人のファンで埋まり満員で熱気が溢れていました。昨日、奈良市内でもコラボコンサートを行っていますが、本日は二日続けてのコラボコンサートを和歌山市内で開催してくれました。

会場の方々から「二人のコンサートはとても楽しめました。新しくて懐かしい氣持ちにさせてくれました」、「最高の組み合わせでした」、「坂本さんのロックンロール最高」、「ハニーゴールドは和歌山県を故郷のように思ってくれていることが嬉しいです」、「ハニーゴールドの『夢のおはなし』は何度聴いても感動しますね」などの言葉が聞こえてきました。

和歌山市の夜のシーンを賑やかに飾ってくれた二組に感謝しています。

坂本つとむさん HoneyGOLD