午前8時30分から10時30分までの間、信頼できるS医師にお任せしたところ「大丈夫です。任せてください」と言葉をいただきました。途中どんなことがあったのか分かりませんが、全ては無事に終えていたようです。時間にしてわすが2時間の間に仕事をやり遂げていたのです。
皆さんの自信に溢れ、しかも献身的な役割分担と仕事ぶりに有難さを感じました。県民の皆さんの命と健康を護り、安心を与えている医療チームの技術の高さと医療スタッフの優しさと凄さを感じることができました。
しかもS医師は謙虚な方で「私が凄いのではなくて、人の体の持つ回復能力が凄いのです」と話してくれました。凄いのはプロ集団であるS医師と医療チームなのですが、どこまでも寄り添ってくれる姿勢と言葉に感謝の氣持ちでいっぱいです。
私にとって県立医大にお世話になることは初めての経験でしたが、医療チームの技術レベルと人柄の良さが分かりましたし、人に対する優しさと寄り添う心を感じることができました。それにしても言葉はとても大切です。医療チームがかける言葉によって人は元気になりますし、安心することができます。もし言葉が弱かったり、暗かったり、そして笑顔がなければ患者さんはどう思うのかなと思いました。
人には優しく明るく接すること。そして相手が元気になるような言葉を使うことが必要です。医療チームだけではなくて人間関係の中で必要なことだと思いました。
そして県立医科大学ですから、医師は生徒に教え、自らも研究している方々です。誤解があれば訂正しますが、大胆に言うなら医科大学の教授が本職で、そこに加えて医師としての役割があるように思います。つまり学生の指導と共に、自らも研究活動を続けているのが医科大学の医師のように感じました。
医師と会話を交わして、こんな昔のエピソードも思い出しました。
私の同級生が和歌山県内で病院を開業したにも関わらず毎週金曜日は休業し、大阪市内で開催される勉強会に参加していました。
私は「もう開業したのに勉強する必要はないのでは。何故、毎週、勉強会に行っているの」と尋ねたところ、彼は「医学の世界は毎日進歩しています。1週間に1度の勉強会でも追いつけないほどです。患者さんのために自分のレベルを上げなければならないので、金曜日の勉強会に行っています。和歌山県内では開業した人が勉強するところがないことも問題です」と答えてくれました。昔の話なので現在は改善されていると思いますが、どの分野においても、専門知識を習得、勉強するために大阪市まで行くような事態は招かないで欲しいと思います。
今日のように丸一日、県立医大でいたことは初めての経験であり、医療現場の凄さと大変さ、温かさと思いやりの姿勢を知る機会となりました。医療で働く皆さんはその労力に見合った処遇が必要だと思いましたし、進歩し続ける医療技術の勉強を続けながら仕事をすることの大変さも感じました。勤務形態も様々だと思いますが、ある看護師さんは「今日、私は午前8時から午後8時までの勤務です。その後は夜勤の方に交代します」と話してくれましたが、心身の負担を思うと拘束時間は比較的長いように感じました。
大学附属病院は24時間体制で患者さんを見守っていることも分かりました。ナースステーションは夜間でも患者さんを見守ってくれていますし、必要書類の整理なども行っているようでした。医療現場は24時間休むことなく動いているのです。
和歌山県に県立医科大学と附属病院があることで私たちは安心できていますし、県民生活の安心を陰で支えていると思います。S医師を始め医療チームの皆さんに感謝する日となりました。本当にありがとうございます。