活動報告・レポート
2025年5月15日(木)
医療チーム

和歌山県立医科大学附属病院に行き、現場で医師や看護師さん、医療・事務スタッフの皆さんの話を聞かせてもらうと「医療チーム」の凄さを感じました。医療現場は当たり前のことかも知れませんが「プロフェッショナルが集まった最高のチームで患者を支えている」、そう感じました。

チームには麻酔科医、外科医そして看護師と理学療養士、そこに医療と事務スタッフ、看護受付や食事を提供してくれる職員さんがいて、患者さんをサポートする全ての職員さんがチームとなり患者さんを支えるための体制を組んでいます。

しかも、明るく元気に患者さんに寄り添って接してくれます。医療チームは「私たちは全力で患者さんを守りますから安心してください。患者さんには入院、手術に向けて入院前に健康と体調を管理、入院に備えて体力づくりをしてくれるようお願いします」と話しているように、チームとして患者さんを全力で守り抜く覚悟が伝わってきます。

看護師の皆さんからは「チーム医療で患者さんをサポートしています。テレビで放送されている医療のドラマみたいに恰好いいものじゃありませんが」と笑いながら話をしてくれたことが印象に残りました。

明るく元気で患者さんに接する姿の行動と言葉の陰には、ややもすれば厳しい現場仕事を確実に実行している看護師や医療スタッフの努力があります。でも陰で行っている「しんどい」姿も表に出すことなく「患者さんを元気づける」、「勇気づけるため」の笑顔と優しい言葉で接してくれているのです。

医療現場が大変なことは、特にコロナ禍の時期にクローズアップされましたが、昔も今も大変なことに変わりはありません。医療の進展に伴い、役割は細分化されていることから、専門医だけで患者さんをサポートすることは難しいようで、事前の相談から入院時の不安を取り除くケア、麻酔科医と外科医の連携、そして手術後のリハビリテーションや栄養管理などを含めて、病院の医療チームとして機能しています。

医療現場では、そんな医療チームが万全の体制をとりながら患者さんをサポートしています。命と健康を守る、そして早く仕事や日常生活に復帰できるよう患者さんに応じたプログラムを考えて対応してくれています。

多くの患者さんにとって総合病院にお世話になる機会は少なく、万が一、入院することになれば不安を感じることになりますが、医師や看護師、そしてスタッフの皆さんの言葉や接し方次第で不安は取り除かれていきます。

医療チームが患者さんと信頼関係を築くことで、不安なく手術に臨めるように配慮していると思います。プロの医療チームとすれば当たり前のことかもわかりませんが、決して当たり前のことではないと感じます。

医療は高度で専門的な技術を提供にする職種ですが、それだけでは患者さんの不安を取り除き信頼関係を築くことはできません。

そこには入院前から分かりやすい説明、優しく接すること、元気を与え前向きになってもらえる言葉など、患者さんに優しく寄り添えるような人柄が求められます。

医療知識のない人があれこれ批判することは簡単ですが、プロの仕事は表舞台も裏方の仕事も本当に凄いと思います。和歌山県立医大の医療チーム。普段は氣づきませんが、県民である私たちの生命と健康を支え、日常生活に安心を提供してくれているのです。現場で話を聞いて県立医大の医療チームに感謝した1日でした。