
二か所のオープンガーデンに行ってきました。花が咲き誇る5月、オープンガーデンにお邪魔しました。ガーデンに春の花が見事に咲き、庭の造形美とともに私たちを魅了してくれました。オープンガーデンとして開放するに際して、ずっと庭のお手入れをしていることは見逃せませんが、庭造りの話も参考になるものでした。
「庭に四万十から取り寄せた大きな岩を配置しています。運ぶこと自体が大変な岩ですが、この岩のお陰で助かっていることがあります。台風や暴風が吹くとき、この岩があるお陰で家が護られているのです。岩を配置していることで、下から吹き上げてくる風を防いでくれるので家屋は護られているのです。また岩の横に植えた背の高い木も台風から家を護ってくれています。この木があることで強風が左右に流れてくれるので、直接家に強風が当たらないのです。岩と木のお陰で、大雨や強風などの自然災害から護られているのです。
庭師の配置の妙ともいえるもので、庭に配置している岩や木は、造形美と共に家屋を自然災害から護ってくれる役割を果たしてくれているのです」という話です。

日本人が創り出す庭の美は機能性にも富んでいることが分かる話です。それと共に黒い岩は、鮮やかな花の美しさを引き立ててくれる存在に映りました。二つの巨大な岩と灯篭は風を減衰させてくれているようですし、高い木は風の力を分散させています。日本人の職人技ともいえる美と機能的な庭に感動しました。私たちを庭の美しさで楽しませてくれるだけではなく、災害に強い庭の構造についても学ばせてくれました。
ところで今では四万十川の岩を搬出することはできないそうです。この岩は約50年前にこの庭に搬入したものだそうで、今では貴重な存在になっています。二か所のオープンガーデンではオーナーが丁寧に案内してくれました。ありがたく感謝しています。
和歌山文化協会のお茶会に参加しました。今回、会場に入るのが遅くなり、終了後の後片付けも一緒に行いました。会場準備は前日に行っているのですが、後片づけも結構大変なのです。特に会員の皆さんは着物を着衣しているので、片付け作業の大変さを感じました。会場の撤収と共にお茶道具の片付けもあるので、かなりの時間を要します。
それでも「限られた予算なので会場費を考えると、準備と片付けを自分たちで行う必要がありますがホテルよりも公の施設をお借りする方が良いのです」と話してくれました。毎回、準備と段取りの大変さは分かっているつもりでしたが、お客さんをお迎えするお茶会の裏側には、相当の人と労力がかかっているのです。多くの人のお手伝いと動きがあってお茶会は成立しています。お客さんに満足してもらうためには時間と労力をかける必要がある。ここにも茶道のおもてなしの心が備わっています。
以前、かけた時間の長さだけ良いものに仕上がると聴いたことがありますが、現場での動きは、そのことを元に実践していることが分かります。お茶会終了後、お客さんの一人と話をしましたが「とても氣持ちの良いお茶会でしたよ。楽しめました」と話してくれました。今日のお茶会を演出してくれた皆さん、お疲れさまです。
- おもてなしの氣持ちで私たちを迎えてくれるのが「あまどころ」です。親しい人だけが集まれる場所を提供してくれるので、ここに行くといつも元気な人が集っています。今日も訪れたところ二人の方とお会いでき、元気の素をいただけました。一人の方は名古屋での仕事を終えた後、もう一人の方はアメリカ西海岸から帰国してここを訪れていた人です。お土産話も聴かせてもらうなど良い時間を過ごせました。
- 本日、仕事先の鳥取県米子市から和歌山市に戻ってきた社長と会いました。「私の仕事の現場は、今は米子市ですが、北海道から九州まで仕事の現場があるところには行っています。本社のある和歌山市内での仕事は少ないのですが、全国から仕事の依頼を受けているので休みなしです。和歌山市で技術を発揮したいのですが、私の会社の技術を買ってくれている人がいるので各地でのたくさんの仕事があります。そのためなかなか和歌山市にはいませんけれどもね」と話してくれました。
和歌山市内での仕事が少ないことは残念なことですが、技術があるので全国の仕事を請けていることは嬉しいことです。