活動報告・レポート
2025年4月22日(火)
和歌山フロリダ会

和歌山県とフロリダ州との友好を図ることを目的として活動している「和歌山フロリダ会」会議を行いました。今年はフロリダ州と和歌山県が提携してから30周年を迎えることから記念式典を計画しているので、同会としての活動を協議したものです。

本日、県内で活動している造形作家の石田真也さんにも参加してもらい会議を進めました。石田さんは、今年秋にフロリダ州で開催される展覧会に作品を出展する予定なので、会議に参加してもらいました。石田さんの作品の考え方についてはホームページから引用します。

「『みえない力』をテーマに、主に廃材(不要となったもの)を素材にし、作品を制作している。

モノが生まれてから無くなるまでのサイクルに僕が介入することで、そこに小さなズレが生じる。その狂ったサイクルに何か可能性はないだろうか。

国内外を問わず訪れた土地で集めた廃品や漂着物、人が不要となった物を主な素材として立体作品を制作している」というものです。

和歌山フロリダ会

以上ですが、石田さんと話をしたところ、海岸に漂着した物や廃材を利用して作品に仕上げているようです。事務所の名前が「石田延命所」なのは、捨てられて製品としての使命を果たせなくなったものを再生し、再び命を吹き込んで作品にしています。ものの循環と命の循環を両立させた現代社会に必要な作品のように思います。作者が再び命を吹き込んだ作品は、鑑賞する人たちに地球環境問題や命の大切さを感じさせてくれるようです。

今回、フロリダでの展覧会に作品を出展するに際して「こちらから作品をフロリダに送りますが、できれば2週間ほど早く現地入りして、現地にある廃材や素材を使って作品に仕上げたいと思っています。僕は海外で展覧会に出展する場合は、必ず現地の廃材などを使って作品を作り、その作品も出展するようにしています。地元の人に地元の不用品を使って再生した作品を見てもらうことで、地球環境問題を考えてくれると思うからです」と話してくれました。

作品に命を吹き込む作業は和歌山県だけではなく現地でも行っているので、周囲も巻き込んでいる姿が想像できます。加えて「和歌山県で不要となった素材も持っていくので、現地の不要物との合作にしています」ということです。

今回はフロリダでの展覧会なので、フロリダ州と和歌山県の提携30周年記念に相応しい取り組みになると思います。この時期、和歌山県からフロリダ州を公式訪問する予定ですし「和歌山フロリダ会」としても現地の「フロリダ和歌山文化協会」との交流を検討しているところです。この取り組みを通じて和歌山県とフロリダ州との間で経済と文化の交流が更に活発になることを期待しています。

現在、フロリダ州と和歌山県との距離と移動時間の問題があり、活発な交流には至っていません。友好関係を深めるためには、やはり行き来して顔を合わせる機会が必要です。

「和歌山フロリダ会」と「フロリダ和歌山文化協会」はコロナ禍でも音楽の演奏などのオンラインでの発信を通じて文化交流を続けてきましたから、友好関係は保ち続けています。30周年を迎えて更に友好関係を発展させたいと考えています。

会議に参加した同会会長と石田さんと有効な話し合いができました。文化、経済と共に最も大切な人の交流も図りたいと考えています。

その他
  • エフエム和歌山和歌山県と外国との経済交流について会議を行いました。文化交流だけで終わったら地域の発展のための寄与度が低いので、経済交流、民間のビジネスにつなげる展開が必要です。そのための仕掛けについて協議を行いました。
  • 和歌山市のコミュニティエフエム「エフエム和歌山」で、岸本周平さんが番組をスタートした時の写真を見せてもらいました。理事長と「三人とも若い」と、懐かしく当時のことを語りました。
  • トランプ関税が発効されると自動車用部品の関税も高くなるので、この業界も値上げにつながっていきます。業界としては「お客さの負担が増すので、何としても回避して欲しい」と話してくれました。トランプ関税の影響が深まっていくことを懸念しています。
  • 観光に関わる仕事をしている皆さんと交流会を行いました。お客さんをお迎えする市として、元気でおもてなしの精神のある飲食店がまちの印象を高めている話を交わしました。