活動報告・レポート
2025年4月18日(金)
堀ちえみさんの話

髪の毛のカットに行って来ました。いつもカットしながら同級生との会話を楽しんでいます。今回は、先週のプチ同窓生の集まりの話、公衆電話と携帯電話に見る時代の変化の話と共にSNSで誹謗中傷されていたタレントの堀ちえみさんの話などでした。堀ちえみさんの話は知らなかったので「これは人を精神的に追い込む酷い手口で許されない」と言って事実を話してくれました。

同級生が見たのは、令和7年4月14日のNHK「あさイチ」です。タイトルは「許せない!ネットのひぼう中傷」の中で、堀ちえみさんのことが紹介されたそうです。以下、現代の問題として看過できないので同番組で放送された内容を記します。

堀ちえみさんがネット上で誹謗中傷を受けるようになったのは、2019年にステージ4の舌がんを公表したのがきっかけでした。手術では舌の6割を切除するという大きな決断を乗り越え、長いリハビリを経て徐々に回復。再びテレビにも出演するようになりましたが、その復帰を歓迎する声と同時に、中傷の声が一段と激しくなっていきました。

  • ブログのコメント欄には「病気はウソ」「同情を引きたいだけ」といった根拠のない言葉が並びました。
  • 匿名掲示板では、見た目や声の変化をあげつらう書き込みや、「家族も共犯だ」などといった家族に向けた攻撃まで広がり、堀さん自身が「限界だった」と語るほど精神的に追い詰められました。
  • 誹謗中傷の多くがネットニュースのコメント欄や掲示板で行われており、日常的に目に入る場所で繰り返される悪意は、心の回復を妨げる大きな障害になっていたのです。
  • そこで弁護士を通じて、発信者情報開示請求という手続きを実施。これは裁判所を通じて、誰が投稿したのかを突き止めるための手続きを行いました。驚いたのは、約1万6000件に及ぶ中傷の投稿の大半がわずか3人によるものだったという事実でした。この3人について、堀さんたちはそれぞれ異なる対応を取りました。

  • 1人とは示談で和解。
  • 1人とは民事訴訟を継続中。
  • そしてもう1人は、執拗にブログや掲示板へ中傷を書き込み続けていたため、警察に相談の上で逮捕に至ったのです。

堀さんは、被害を受けて苦しんでいる人に対して「たたかれている自分を責めないで」と語っています。自分が悪いからではなく、悪意を向けられているだけであると理解し、我慢せず証拠を残し、信頼できる人や専門機関に相談することの大切さを伝えていました。

この誹謗中傷の意味は、相手の人格そのものを否定したり、見た目を侮辱したり、存在価値を否定するような内容を含むものです。そこには議論の余地がなく、ただ相手を傷つけることが目的となっています。

同放送では、ネット誹謗中傷の背景にある加害者の数に関する事実も明かされました。誹謗中傷が大量に見える場合でも、実際にはほんの一握りの人が何度も投稿しているだけというケースが少なくないことです。ネットユーザー全体を分析すると、誹謗中傷を実際に投稿しているのは約0.00025%の人たちにすぎないという研究結果も紹介されました。これはおよそ40万人に1人という数字で、極めて少数の人間が目立つ投稿を繰り返していることが分かります。現実には、加害者はごく少数で、その一部の異常な行動が過剰に目立っているだけであるという事実なのです。

以上のような事実です。同級生は「今の社会ではSNSで誹謗中傷をする人がいますが、多くの場合は相手にしないでいます。但し堀ちえみさんのように心に傷がつく場合は対処しているようです」と伝えてくれました。