活動報告・レポート
2025年4月16日(水)
令和7年2月県議会での岸本知事との質疑

岸本周平和歌山県知事がご逝去されました。通夜式に参列させていただきましたが、思い出が尽きないので令和7年2月県議会一般質問のアーカイブを視聴しました。ここで取り上げたわずか一か月前の「和歌山県におけるeスポーツについて」「半島防災対策について」の質疑を懐かしく見ました。二人とも真剣に議論を交わしていますが、その中で質疑を楽しんでいるように感じます。まるで二人でキャッチボールをしているようで、この新しいテーマで和歌山県の将来を描いていることが分かります。

アーカイブの質疑を見た中で楽しい質疑の内容を抜き出して記します。

(1) 産業としてのeスポーツについて
令和7年2月県議会での岸本知事との質疑

コンテンツ産業が少ない和歌山県としてeスポーツを産業として捉え、関連企業の進出や人材育成を図ることは重要だと考えます。

札幌市の事例などから、eスポーツの全国大会、世界大会の誘致は他のスポーツ大会誘致と同じような効果が生まれると思いますが、和歌山県として観光や医療、福祉、人づくりなど、「掛け算」として有望な産業になり得る和歌山県eスポーツの可能性について知事の答弁をお願いいたします。

答弁者:知事

片桐議員のご質問にお答えをしたいと思います。私も片桐議員と全く問題意識を共有するものであります。人口が減っていく中でも持続可能な社会を維持し、地域に活力をもたらすためには、次代を担う若者がですね、創造力を発揮して、持続的にイノベーションを生み出せる環境を整えるということが重要でありますが、正にeスポーツというのは、そういうことができるジャンルであるという風に考えております。

私もエキシビションで、これはストリートファイター6という格闘ゲームなんですけれども、特訓をしまして、きいちゃんと対戦をしまして、勝たしていただきました。

令和7年2月県議会での岸本知事との質疑

はい。これちょっと甘かったんですけど。なんと、本当に和歌山の「これは」という企業の方が集まってこられて。面白いんですよ。企業同士ですから、まず名刺交換してからゲームをはじめるんですよ。それで、ゲームが終わってからビジネスの話をしたりとか、とっても面白い集まりでした。なんと、県庁は主催者なんでAとBと2チーム出させてもらったんですが、県庁Aチームは準優勝なんです。はい。県庁挙げてeスポーツやってますので。

私もエキシビションで、これはストリートファイター6という格闘ゲームなんですけれども、特訓をしまして、きいちゃんと対戦をしまして、勝たしていただきました。

はい。これちょっと甘かったんですけど。なんと、本当に和歌山の「これは」という企業の方が集まってこられて。面白いんですよ。企業同士ですから、まず名刺交換してからゲームをはじめるんですよ。それで、ゲームが終わってからビジネスの話をしたりとか、とっても面白い集まりでした。なんと、県庁は主催者なんでAとBと2チーム出させてもらったんですが、県庁Aチームは準優勝なんです。はい。県庁挙げてeスポーツやってますので。

(2) eスポーツと人づくりについて
令和7年2月県議会での岸本知事との質疑

eスポーツは人づくりに資するので、親子参加型プログラミング教室やゲーム開発教室、eスポーツを通じての人材、人格育成なども考えられると思います。今の時代、「ゲームをするな」と言っても無理なのでeスポーツを通じて社会性、協調性、チームプレイなど学ぶ機会を作ることが大事だと思います。eスポーツと人づくりについて、知事の答弁をお願いいたします。

答弁者:知事

片桐議員のご質問にお答えしたいと思います。私、今お聞きしておりまして、片桐議員と問題意識を共有するものでございます。もう、あの、デジタル化が推進してきまして生成AIができましたので、もはや昔のようにですね、教科書を読んで、覚えて、あらかじめ答えのある問いを解くというようなことにはあまり意味が無いということであります。むしろ、これからこども達に要求される能力は、やっぱり創造力、それから問いを作る能力ですね、AIは問いを作らないと答えてくれませんので、みずから問いを作る能力。それから、やっぱり、今チームプレイとおっしゃいましたけれども、人間力といいますか、コミュニケーション能力などだと思いますけれども、正にeスポーツは、今申し上げたような能力を取得するためには最適な手段であります。

令和7年2月県議会での岸本知事との質疑

正にチームでやったり、色んな疑問が生じた時に誰も教えてくれないので、自分で調べるくせが付くんだそうです。集中力が付いて、自分で色んなものを自発的に調べる能力が付くので、なんと、皆、成績上がったそうです。そういう基礎的な力が付くみたいですね。さらに、eスポーツをやれば、プログラミングへ行きたい子も出てきます。それから、人によっては、コンピュータグラフィックスの分野に行く子もいますし、サウンドクリエイト、音楽の方で、パソコンで音楽を作るような子も出てくるんでですね、ものすごい裾野が広いということでありますので、県としても、来年度はデジタルクリエイティブ拠点創出事業として、ゲームプレイであるeスポーツはもちろんですけれども、ゲームを制作する方の若者達が活躍できる場所も作っていきたいと思っております。

今、片桐先生もおっしゃいましたけれども、少し前はね、こどもがゲームばっかりしていると、和歌山のお母さんは「こら周平、お前、ゲームばっかりしとらんと勉強しなさい、宿題しなさい」と言うてたと思います。私はこれを変えたいと思います。これからは和歌山のお母さんは「こら周平、お前教科書見てどないすんねん、意味ないぞ。ゲームしなさい。」こういう和歌山にしたいと思いますので、どうぞご協力をお願いいたします。

動画を見ていると楽しい質疑ですし、文字にしても楽しさが伝わってきます。これからも岸本知事とたくさんの質疑を交わして県政を発展させられると思っていただけに寂しさが募ります。