活動報告・レポート
2025年4月9日(水)
宮小学校入学式
和歌山市立宮小学校 桜

和歌山市立宮小学校入学式に出席しました。昨日の中学校、今日の小学校の入学式も桜の咲く下での式典となりました。昨日同様、入学式には桜が似合います。小さな子ども達がまだサイズの合わない大きな体育館に入場する姿は可愛くて、微笑ましくもありました。

入学式が始まると、川畑豪則校長先生から新入生に向けて伝えた言葉は、大人にとっても大切なことでした。

「みっつの『あ』を大切にしてください」の話ですが、僕の経験から解釈しました。

最初の「あ」は「安全」の「あ」です。交通安全に加えて健康が最も大事だということです。健康でいられるから仕事や好きなことができるので、当たり前のように感じる安全行動と健康維持は人生で大切なことです。

二つ目の「あ」は「あいさつ」の「あ」です。先生、上級生や同級生に会った時は、自分から挨拶をすることです。挨拶は人間関係の基本となるものですから、朝の挨拶をするとしないのとでは、その一日が全く違います。

僕がまだ若い頃、会社の上司に教えられたことがあります。

「片桐君。朝の挨拶『おはようございます』の文字にはそれほどの意味はないんだよ。でもなぜ、職場に入った時に朝の挨拶をしているのか分かりますか。それは、挨拶とは『人間関係の潤滑油』だからだよ。意味のない『おはよう』の一言ですが、言うと言わないのとでは人間関係は違ったものになります。

試しに明日の朝、職場に入った時に『おはようございます』の挨拶を言わないでみてください。そうすると挨拶をする意味が分かるから」という指導でした。

翌朝、試しに執務室に入った時、挨拶をしないで机に座りました。周囲には先輩が座っていたのですが、妙な空気感を感じました。先輩方が挨拶をしてくれなかったからです。本来は、就業時間前は職場で和気あいあいの雑談の時間となるのですが、僕の周囲は雑談する雰囲気はなく、無言で冷たい空気を感じたのです。

たった一言「おはようございます」を言わないだけで、自分の周囲に冷たい空気が充満して、そこに氷の壁ができたように感じたのです。

これが朝の挨拶の威力であり効果なのです。挨拶は「人間関係の潤滑油」だと教えてもらった通りでした。挨拶はしてもしなくても良いけれど、人間関係を良くしようと思ったら自分から挨拶をする方が良いという教えです。

朝の挨拶をすることで、着席した後、昨日のテレビ番組や他愛もない雑談にしても仕事の話にしても、スムーズに話に入ることができるのです。コミュニケーションを図るには挨拶が必要で、挨拶をするのとしないのとでは、その後の話のスムーズさに大きな違いが生まれます。

挨拶は学校でも大事ですし、職場でも大事なもので、どんな組織でも大事なことに間違いありません。子どもの時に身に付けた自分から挨拶する習慣は、大人になった時に大きな武器になります。

三つ目の「あ」は「ありがとう」の「あ」です。

「ありがとう」は魔法の言葉です。毎日、何回でも使うと人間関係が良くなる言葉です。何かしてもらったときの「ありがとう」。困った時に応援してもらったときの「ありがとう」。一緒に話をしてくれたときの「ありがとう」。親切にしてもらったときの「ありがとう」。教科書の分からないところを教えてもらったときの「ありがとう」など、色々な場面でたくさん使いましょう。「ありがとう」を言ってもらって不機嫌になる人は稀ですから、どんどん使いましょう。

校長先生が新入生に伝えたみっつの「あ」から、過去に指導してもらったことや経験から必要なことを思い出しました。

最後に、司会の先生が「新入生、立ちましょう、礼」と言うと、新一年生全員がお辞儀をしました。日本人の礼儀正しさと凄さを感じました。入学前からお辞儀の作法はしっかりと身につけている。これが日本の礼儀作法でありコミュニケーション力だと感じました。