東日本大震災のチャリティコンサートの案内をいただきました。今年夏に和歌山県内で開催するもので「和歌山県は東北の震災を忘れていない」ことを発信し、東北の復興を支援する企画です。地元歌手である光春さんが、歌手の平山みきさんが毎年行っているこのチャリティコンサートの趣旨に感動し「和歌山県内で開催させて欲しい」と依頼、企画したことから始まった取り組みです。和歌山県は東日本大震災の時も、能登半島地震の時も現地に防災担当職員を派遣し応援体制を取っています。現地の支援を最優先に活動を行い、その経験を和歌山県での防災行政に生かしているところです。
今もこれらの災害と被災地の支援については忘れることはありません。今回の企画も「私達は被災した東北のことを忘れていない」ことの発信となるものであり、和歌山県も後援しています。主催者の光春さんは「多くの方の支援があって県内で開催することにこぎつけられました。皆さんの応援があって実現できたもので、夏までもっと支援が広がるように広報に努めます」と話してくれました。
また「この企画は片桐さんと羅布さんが何度も行っている能登半島地震被災地支援チャリティコンサートに触発されたものです。二人のチャリティを見て『私もできることをやりたい』と思って行動に移したものです。だから最初に片桐さんと羅布さんに挨拶に伺い、企画の話をさせてもらいました。今回この企画が実現できたのは、お二人のお蔭だと感謝しています。この企画は個人で実施するには大規模なものですが、やろうと思ったのはお二人の行動を見たからです。ありがとうございます」と伝えてくれました。
「小さな活動でも、どこかで誰かが見ている」と言いますが、私達の能登半島地震被災地支援の取り組みを、光春さんが見てくれていたのです。もしこのことが契機になっているのであれば、このチャリティコンサートの実現は尚更、嬉しいことです。
今さら言うまでもなく、巨大地震や津波はどこで発生してもおかしくありません。和歌山県では南海トラフ巨大地震に備える対策を実行している最中ですが、どれだけ事前準備を行ったとしても万全にはなりません。南海トラフ巨大地震が発生した場合、和歌山県ができることは限られていますから、国や他県からの応援は不可欠です。防災の取り組みと被災地支援は忘れることなく継続したいものです。
今回、光春さんから説明を聴いた後、後援をいただいた文化学術課にも挨拶に訪れましたが、今日を皮切りに主催者は地元市町にも挨拶で入る予定になっています。
お世話になっているお二人のお誕生日会を「桐和歌会」主催で開催しました。お祝い会の中で防災意識を高める取り組みについて話を交わしました。お一人は阪神淡路大震災の時、現場の消火活動で陣頭指揮をとられた方なので、現地の状況をリアルに伝えてくれて、火災現場の怖さを感じられるものでした。
新規に就労支援の仕事に取り組む皆さんが訪ねてくれました。話を伺うと、障がいのある方の社会参画を支援しようと意欲に溢れていました。このために必要な資格を取得し、現在勤めているところを退職して会社を始めることになっています。福祉の仕事の経験と必要な資格を取得したことを障がい者支援の仕事に生かそうとしています。
現在、作業場予定事務所のリフォームにも着手し、開設準備に取り掛かっているところだと聞きました。若い人の挑戦は輝いていますから、その挑戦を支援したいと考えています。
「まだまだやることが山積みです」と言いながらも、これからの取り組みを笑顔で語ってくれました。社会で大切な役割を担ってくれることに感謝しています。