「いきいきシニア」役員の方と会議を行いました。議題は新年度の活動計画についてです。役員さんは「毎年同じ計画を繰り返しているようでは、組織として存続できません。その証拠に、本年度は例年と同じような行事を行っているので会員数が減少傾向にあります。新年度の会費の状況を確認したところ、例年よりも少なくなっています。最低500人の会員を維持しなければ運営が厳しくなりますから、魅力的な行事計画を示し、会員継続をしてもらうように持っていきたいと思っています。次々に仕掛けていかないと、今の時代、他のところが魅力的なら異動されてしまいます」と話してくれました。
会の維持と運営はどの組織でも大変です。現在、自分に興味のない組織や団体には所属しませんし、所属していても継続してくれなくなっています。新企画を打ち出さないことには、飽きられてしまう時代になっているので、組織運営は難しいと思います。
それでも「俺に任せてくれ」というリーダーシップを取りながら企画を練り直している姿勢は素晴らしいと思います。給与が発生しないボランティア組織を運営するのは大変です。お金が関係していないことから、当該組織は縦の関係ではないので、職位で抑えられることはありません。氣持ち良く話し合えること、氣持ち良く行事に参加できることがボランティア組織にとって大事なことです。
会議の中で新年度の抱負を聴かせてもらい会員の皆さんが「よしやろう」という氣持ちになると思いました。組織は会員さんの話を聴くこと、それを元にして計画を立てること。そして役員会で計画を策定、承認を得た限りは、リーダーシップを持って実行すべきだと思います。良い話し合いになったことに感謝しています。
ずっと指導いただいていた先輩と懇談の時間を共有させてもらいました。今日の懇談会は、先輩が今月末で新しい環境の下に飛び込むためです。これまでのご指導に心から感謝しています。
思い返すと、これまでたくさんの思い出があります。先輩は長年、人事担当をしていたので多くの人と懇親を図り、人を見ていました。僕は幸いなことに、和歌山県がまだまだ元気だった時代に大型イベントに関係させてもらいました。世界リゾート博と南紀熊野体験博の二つのジャパンエキスポの地方博覧会です。どちらも和歌山県にとって県を挙げての取り組みであり、絶対に成功させなければならないものでした。世界リゾート博は仮谷知事、南紀熊野体験博は西口知事の肝いりで実施したもので「成功させる」ことが絶対的な命題でした。
結果としてどちらの博覧会も、目標の入場者数を大幅に超え、閉幕後の社会の評価も得ることができました。1990年代の和歌山県をリードしたもので代表的な大型イベントでした。
この二つのイベント関わらせてもらったことは、その後の人生に大きに影響を与えてくれました。今日、先輩は「和歌山県を挙げての取り組みに、代表選手として派遣できるのは片桐君の他に考えられなかった。必ず実績を上げてくれると思っていた」と話してくれました。光栄の至りであり、今更ながら「自分を押し上げてくれるのは見てくれている人であり、そのご縁は大切にしなければならない」と思いました。
誰と出会うか、誰とご縁をつないでいただくか。そしてどんな仕事に携われたのかによって、人生は全く別のものになります。経験することで学ぶことができ、視野が広がります。視野が広がると違う世界が見えてきますから、挑戦することができるのです。違う世界が見えていなければ、挑戦しようとも思いません。違う世界が見えていないとは、知らないことに他ならないからです。知らないことに挑戦する人はいません。挑戦するということは、その世界に関心を持ちやってみたいと思うからです。知らなければ関心は持ちませんし、やってみようとは思うこともありません。
このように人との出会いによって人生は変わります。そんな恩人を尊敬していますし、この先の活躍も願わずにはいられません。僕が言うまでもなく、どの世界に進んでも結果を残すと思いますし、経験が少なくてもその業界をリードするのは間違いありません。
次の準備でお忙しい中、時間を確保してもらい二人で会話を楽しむことができました。会話は意欲的であり、チャレンジャブルなものになったのは言うまでもありません。
結果として、これが終わりではなくて始まりの時だと感じました。これからも末永くおつきあいいただけることを願っています。次の舞台に立つまでの暫しの時間、ゆったりとお過ごしください。