
和歌山けいりんオレンジバンクふれあいフェスに参加しました。このフェスティバルは、25年ぶりにバンクをリニューアルすることから、工事前にファンや地元の皆さんに開放することで地域共生の機会にすることを目指して開催したものです。バンクのリニューアル工事は約10か月要するので、その期間、和歌山競輪は開催できなくなります。そこで競輪選手と地元の皆さんがふれあう機会を演出し、コンサートや出店、自転車体験などが行われました。
またバンクを開放することを話し合っていたので、スケートボード愛好者に案内をしていたところ20名近くのスケートボーダーが集まってくれました。大人から中学生までが集まり、リニューアル工事がなければ絶対滑ることができないバンクの滑走を楽しんでくれました。ここのバンクの角度は約34度で、歩いて上ると壁のように感じるほどでした。このバンクを自転車で走るのはプロの選手でさえ怖さを感じると思いますし、転倒すれば大怪我につながる角度です。

そのバンクをスケートボーダーは解き放たれた矢のように滑っていました。これだけスピードを出せる練習場はありませんし、開放的な空間で長い距離を滑る機会はなかなかないと思います。スケートボードで日本一になった元選手や将来有望な中学生も参加してくれました。
皆さんはとても礼儀正しく挨拶をしてくれました。「今回、競輪場のバンクを走行する機会を作ってくれたことに感謝しています。バンクを滑れる機会は、これまでもなく恐らく二度とないと思いますから、こんな嬉しいことはありません。和歌山県のスケートボード練習場を作ってくれたこともそうですし、バンクで滑らせてくれる案内をしてくれたことにも感謝しています。こんな凄いレース場で滑走できることを嬉しく思っていますし、他県の人に話をすると『凄い体験ができますね』と羨ましく思われました」と話してくれました。
「バンクが25年ぶりにリニューアルされるので、競輪選手と関係者の皆さんと話をしたところ、スケートボート愛好者に開放してくれることになりました。次のリニューアルは少なくても25年後なので、次の機会はないと思うほどのチャンスです。午後3時ぐらいまで滑れますので、滑走を楽しんでください」と伝えました。

東京オリンピック開催前までは、和歌山市内にスケートボード練習場はなく「東京オリンピック開催までに練習場を作ろう。それまでに作れなければ、この先もずっと作れません」とスケートボード愛好者とスケートボード協会の皆さんと話をして、練習場建設に取り組み、結果として東京オリンピック開催前に設置することができました。
今でも愛好者の皆さんの練習場所になっていますし、いつも多くの方で賑わっています。
それでも伸び伸びと長い距離を滑る練習場はないので、今日の機会は素晴らしい経験になったと思います。
伸び伸びと、思い思いに滑走する姿を見ていると、こちらまで楽しくなりました。

さてリニューアル工事に際して「競輪場を女性や家族連れにも来てもらえるように、賑わいを持たせるために機能を付加できないか」。また「自転車のMTB練習場やスケートボード練習場も場外に設置することで人を集められるし、ここに設置することで競輪にも興味を持ってもらえるのではないだろうか」と話しました。
「リニューアル工事に付け加えられないか話してみます」という話になりました。スポーツ施設は複合施設にすることで相乗効果が得られますから、組み合わせることで競輪の人気が高まることも期待できます。
和歌山県立高校では和歌山北高校に自転車部があり、ここから多くの競輪選手が誕生しています。和歌山競輪は県営の施設であり、その収益は県の財政に組み込まれて県政に役立っていることも報告しておきます。