ロサンゼルスでの大谷選手の人気は凄く日本人のファンだけではなく地元の人も熱狂させているようです。ドジャースタジアムのチケットは入手困難で、入手できるとしてもプレミアム価格で購入する他なく、この場合三階席でも4万円は下らないそうです。大谷選手のグッズの売れ行きも凄く、日本人と言うよりもメジャーリーガーとしての人気を確立しているようです。このレベルになるとどこの国の選手でも人気には関係ないのです。

リトルトーキョーの都ホテルの壁面には大谷選手の顔が描かれていますが、この場所はSNSで発信する人が絶えない名所になっています。

ロサンゼルスから一緒に関西空港に来た友人達は、全員大阪市に滞在しています。和歌山市に来たのは一人だけで、彼らは和歌山県の存在すら知らないそうです。大阪府の隣にあることも知らないので「和歌山県に行く」という選択はないのです。懇談した友人がロサンゼルスで「和歌山県に行こう」と誘ったのですが、彼らはSNSで情報を調べて「行きたくなる場所がない」と言って大阪市に滞在しているのです。知名度と共に行きたいと思わせる場所や情報発信が必要なのです。

参考までに大阪市で行きたい場所は「ユニバーサルスタジオ」「道頓堀での食事」「アウトレットや心斎橋でのショッピング」だそうです。これらは和歌山市にはないものです。

物価は高いですね。特に住宅は買えないです。住宅を購入しようとすれば、年収は最低20万ドルぐらい必要ですね。日本円で約3,500万円の所得です。これだけないとロサンゼルスに住むことはできません。ダウンタウンの安全な地域に住むための住宅は、最低1億円ぐらいの資金が必要となります。但しハリウッドやビバリーヒルズは別ですよ。

また近年、所得格差が拡大しているので、富裕層とそうでない層に二極化しています。中間層はいなくなっています。住宅価格の高騰や物価高で、今ではロスは住みにくい都市になっています。いま日本人がロスで住もうと思ったら大変だと思います。

ロサンゼルスからラスベガスまでは飛行機で約2時間30分、車だと約5時間の移動距離で、飛行機代が往復約15,000円なので「行きやすいリゾート地」となっています。また今年中にはロスとラスベガス間に新幹線が開通する予定だそうで、より行く機会が増えることになります。言うまでもなくラスベガスは全米のみならず世界から観光客が集まってくるリゾート地です。

行く目的はおいしい食事やショッピングと共に各ホテルで毎日行われているショーを観るためです。コンサートやマジックを始めとするエンターテインメントが毎日行われ、しかもホテル毎にそれぞれ実施しているので、最低数日は滞在したくなるリゾート性を持っています。ショッピングは高級ブランドだけではなく「ZARA」や「H&M」などもあり、観光客にとっての選択肢があります。

「カジノも目的ではないですか」と尋ねると「カジノは富裕層が楽しんでいますから、それが目的ではないですよ。ショーやコンサートはもちろん、巨大なスタジアムがあるのでスポーツ観戦も目的のひとつです。2024年のスーパーボウルもラスベガスで開催されました。

ショーやコンサートはメジャークラスが出演するので、世界から人が集まります」ということです。

その他、モノレールやバスでホテル間を移動できますし、噴水ショーやライトアップなども楽しめますから、滞在して楽しいリゾート地であることが世界から人を集めています。

往年のシンガーは年齢的にツアーが辛くなっているので、ラスベガスを拠点にコンサートをしています。ロッド・スチュワートやU2などのコンサートは、ここで観ることができます。但し「チケット料金は高いですよ」ということです。

友人に「和歌山県の知名度を高めて、来てもらう方法はありますか」と質問しました。「今のままではお客さんは来ないですね。食事とショッピングと共に欠かせないものがエンターテインメントです。和歌山県にエンターテインメントはありますか。あれば発信すべきですが、なければつくる必要があります。もしラスベガスにあるホテル、特にトップ4に入っているメジャーホテルが和歌山県に進出すれば、それだけで間違いなくアメリカから人は来ます。ラスベガスのメジャーホテルのサービスは超一流ですし、扱っているブランドやエンターテインメント内容は知られているので、間違いなくお客さんは来ます。

今回、大阪市に行った友人達も大阪市ではなく和歌山市に来ますよ。それだけメジャーホテルの知名度は凄いのです。地域経済や雇用を考えると、これらのホテルを誘致する可能性があれば和歌山市に誘致したらよいと思いますよ」ということです。