官公庁をはじめ本日から仕事始めの会社が多く、新年の挨拶と懇談を行いました。皆さん共に話していることは「年末年始が平穏で過ごせたこと」です。昨年のお正月は元旦の能登半島地震、二日には羽田空港の飛行機事故が発生し、私たちは大変な年の初めを経験しました。
災害が起きると思うことは、平穏無事でいられることの有難さです。どんなことも比較すると、いつものような日常を迎えられることが幸せだと感じます。何気ない当たり前の生活を過ごせる日々が幸せなのですが、それが続くと幸せを感じなくなってしまうのです。そこで比較対象となる出来事が発生すると、当たり前の日々の幸せを感じるのです。幸せが当たり前になってしまうとそれを感じなくなり、もっと違う日々がある、もっと幸せを得たいなど思ってしまうのです。
上を目指すことは大事なことですが、あまりに上ばかりを見ていてもきりがありません。当たり前の日常と、時々得られるその年の山場になるような出来事が組み合わさって、一か月、一年を無事、平穏に過ごせたと幸せを感じるのです。新しい年の初めを平穏無事で迎えられたことに感謝しています。
また職場の皆さんと笑顔で挨拶を交わせたことも嬉しく思います。笑顔で挨拶を交わせることは、大きな災いがなかったことの印です。「仕事始めは寒い朝になりましたね」「今朝は雨で冷えますね」などの天候の挨拶でさえ嬉しく思います。
以上が、訪問した先の会社で懇談している中で感じたことです。
また新年の挨拶に訪れてくれたAさんはいつも氣配りをしてくれます。「年末年始は何もなかったですか。新年の挨拶を交わせることを嬉しく思います」と伝えてくれました。挨拶の中に少し心を籠めると、その思いやりの心は相手に伝わります。皆さんには今年も良いご縁を結んでくれることをお願いいたします。
外国から見た和歌山県の魅力について話してくれました。
一つめは、和歌山県は関西空港から急ぐと約40分で到達できるほどの都市で、外国から訪れることに優位性があります。国際空港から近いことがリゾートを求める人に必要な条件であり、あまりに移動時間を要すると、余程の娯楽や楽しみなどそこに行く強い目的がなければ訪れる対象になりません。和歌山県は関西空港に近く、今後、熊野白浜リゾート空港に定期便の就航など利便性が高まれば、更に外国人が訪れたい県になります。
二つめは自然環境に恵まれていることです。外国から日本を訪れる人は比較的豊かで都市で暮らしている人が多いと思います。都会は見慣れているので、日本の都会に行きたいと思っても中長期滞在しようとは思わないものです。それよりも自然環境に恵まれた利便性の高い都市を選ぶ傾向にあります。和歌山県には海と山、温泉、そしておいしい食べ物とフルーツがあります。これらは滞在する動機付けとなり十分魅力的です。比較的余裕のある外国人が外国を訪れるのはリゾート目的です。都会を散策するのではなく、時間を惜しんで観光地を巡るのでもなく、ゆったりとリゾート気分に浸りたいのです。
時にはエンターテインメントやスポーツ観戦なども必要としますが、基本は食べ物とショッピング、温泉とゆったりと過ごせる非日常の時間です。和歌山県はそんな要素を備えている県です。
三つめがチャレンジしている県であることです。熊野古道や高野山など「聖地リゾート」を観光地として売り出しています。宗教都市としての歴史と人と自然が共生して創り上げた信仰の道を売り出していることはチャレンジャブルです。都会に負けないチャレンジ精神を感じます。ここに新しいリゾート性のあるものを付け加えることができれば、自然とおいしい食べ物、温泉とエンターテインメントが備わった日本屈指の都市になり得ます。
他の都市ではできない挑戦を、2030年を到達地点として目指して欲しいと思います。