活動報告・レポート
2025年1月4日(土)
2022年向陽高校卒業生同窓会
2022年向陽高校卒業生同窓会

2022年向陽高校卒業生の同窓会に出席しました。過年度卒業生の同窓会は、毎年1月に開催しており、同窓会として成人式のお祝いの意味も込めて行っているものです。今回も同窓会長として校長先生や学年担任の先生方と共に出席してお祝いの言葉を伝えました。

新年おめでとうございます。今日、2022年に卒業した同窓生の皆さんとお会いできることを楽しみにしてきました。皆さんご存じの通り、向陽高校は海草中学校の時代と合わせて今年で110年目を迎える伝統校です。これまで多くの先輩方が築いてきた伝統の上に私たちは卒業してきました。皆さんはそれぞれの分野で活躍中だと思いますが、伝統の最先端の位置にいるのが皆さん方です。

同窓会本部は母校にありますが、東京地区同窓会もあり、ずっとお互いに交流をしています。皆さんの中には東京で学生生活をしている人もいると思いますので、一度、先輩方との交流ができる東京地区同窓会にも参加して下さい。東京地区同窓会にはパイロットや弁護士、もちろん経営者など多くの職業の先輩がいるので、話をすることで若い皆さんに役立つことがあると思います。

お正月2日、僕も自分の学年の中学校の同窓会に出席してきました。その中には向陽高校に進学した同級生がいるので、彼らから「片桐君、学年全体の同窓会はいつ開催するの。同窓会長が私たちの学年の同窓会を開催しないと他に誰もしませんよ。生きている間にやって下さい」と依頼を受けました。もちろん同窓生なので笑いながらですが、ほとんど本氣だったと思います。それほど高校時代は思い出が多く、いつまで経っても懐かしい友達でいられるということです。

一旦、卒業してしまうとクラス単位での会を除いて全体で集まれる機会は多くはありません。今日の同窓会は学年全体が集まる機会なので、是非とも高校時代の思い出と近況報告などで楽しい時間を過ごして下さい。皆さんの思い出話を聴かせてもらうことは先輩である私たちにとっても楽しいことなのです。

ここで皆さんに伝えたいことを一つお話しします。皆さんはやがて社会人となり会社や組織で仕事をすることになると思います。そこで一番の財産となるものが友人です。特に、困った時に助けてもらえる関係の友人、自分が助けることができる友人はとても大切です。

繰り返します。自分が困った時に助けてもらえる人、友人が困っている時に助けられる自分でいること。この友人関係はとても大切だと思います。なかなか見つかりませんが、そんな友人でいられるのが高校時代の同級生です。ここにいる同級生は、そんな助け合える関係を築ける友人なのです。

だから今日の同窓会の時間を楽しんで下さい。過去のことも話して欲しいと思いますし、現在と将来のことも話してみて下さい。これからも何でも話せる高校の同窓生でいて欲しいと思うからです。

これからの時間、ご一緒させてもらいますが、ゆっくりした楽しい時間を過ごしてくれることを期待してお祝いの挨拶といたします。本日の開催、おめでとうございます。

以上が開催にあたっての挨拶です。

また同窓会幹事の皆さんと話したところ「片桐さんですね」と声をかけてくれた人がいました。親しくさせてもらっている方のお孫さんでした。「向陽高校に入学したばかりの時に会いましたね。覚えています。会ったのは入学したばかりの時だったけれど、もう卒業していたのですね。随分と大きく成長していて嬉しく思います」と話しました。

今回の卒業生は入学した時はコロナ禍で、マスク着用と学校行事が中止、修学旅行も県内とコロナ禍の影響が直撃した世代です。入学時は思っていたのと違う高校生活を余儀なくされましたが、その分、明るく強くなっているように感じました。これから日本社会の中核を担っていく皆さんだと思うので、同窓生たちと共にこの先も成長を遂げて欲しいと願っています。

また校長先生がニュートンの言葉を引用して卒業生たちに語りかけました。凄く印象的だったので、引用したニュートンの言葉とその意味を記します。

先生はニュートンの言葉に「もし私が他の人よりも遠くを見渡せたのだとすれば、それは巨人の肩の上に立っていたからだ」という言葉があると話しました。その意味は次のようなものです。

「ニュートンは、自分の業績が過去の偉大な科学者たちの研究に支えられていることを認めたことを意味しています。研究者は先行研究を調べ、今ある知識の最前線を理解した上で、新しい発見を付け加えていきます。このように学問は次々と発展し、新たな知識が次の世代へと引き継がれていくのです。それに加えて学問の進歩を象徴するだけでなく、過去の偉大な発見者たちへの感謝の気持ちも含まれているのです」というものです。

研究者だけではなく私たちが関わる仕事や話をする内容などすべてに通用する概念だと思います。良い教えを頂いたことに感謝しています。