活動報告・レポート
2025年1月1日(祝・水)
令和7年元旦
令和7年元旦

年が明けて無事に令和7年元旦を迎えることができました。こうして新しい年を迎えられたことに感謝しています。本日は比較的穏やかで暖かく、お正月らしくゆったりと時間が過ぎる日となりました。

新春の活動の始まりは恒例の新春拝賀式です。毎年、式典の案内をいただいていますが、この拝賀式は清々しくて氣持ちが引き締まります。国歌とお正月の歌を歌う時に感じる誇らしさと懐かしさはいつも格別です。

またこの日は「見えるものだけを信じる時代になっているけれど、見えないものの中に大切にすべきものがある」ことを教えてくれます。今は形になっているものでも無から生まれているのは、誰かが創り出したことを示しています。社会は不必要なものを生み出すことはないので、形あるものには考え出した人の思いや作った人の心が詰まっています。身の回りにあるものを大切にすることを学べます。

式典では参加者の皆さんと笑顔で新年の挨拶を交わし、新春の喜びを分かち合いました。

平和な年を迎えられたことに感謝していますが、今も尚、世界では紛争が絶えません。また紛争に至っていないけれども不安定な状態が続く地域もあります。台湾有事もその一つです。この台湾有事を他人事と考えてはいけません。昨年10月、訪台した時、平和のあり方を考えました。台東縣の台東駅に到着した時、スピード音と共に上空を軍用機が飛び過ぎていきました。数分おきに何機も飛び去って行くのです。地元の人に尋ねたところ「軍は毎日、飛行訓練をしています。何か良くないことが起きた時は直ぐに対応できるように訓練しているのです。世界は不安定な時代に入ろうとしています。わが国は経済発展と共に豊かさと安定を求めていますが、そうでない事態も考えられます。今から有事に備えることは必要なことだと私たちは理解しています」と話してくれました。

台湾は大の親日国であり、経済や産業はもちろんのことビジネスや観光での交流も盛んです。和歌山県、そして和歌山市は台湾との親交が深く、長い時間をかけて友好関係を築いています。日本にいると日常生活の中で平和を考える機会は多くはありません。軍用機が上空を飛ぶことはなく、軍艦を見る機会も多くはありません。平和な社会を築き暮らしていることは素晴しいことですが、戦争は遠い時代のもの、そして遠い地域で起きるものだと思っているかも知れません。

しかし平和は自国そして世界の国との間で努力して築くものであり、どこかの国の犠牲のもとに成り立つものではありません。世界の安定と平和を願う氣持ちの一つが常に有事に備えることだと思います。

拝賀式は新年に際してわが国の平和を願う会でもありますが、それは自国だけの平和を願うものではありません。大それたことになりますが、小さな地域にあっても世界の平和を願い、そして思う拝賀式なのです。穏やかな日々が続くことを願って挨拶をさせていただき、新春の式典を終えました。

今日の皆さんの笑顔がずっと続くことを願っています。

お墓参り

毎年、元旦はお墓参りを行っています。本日、令和7年を迎えられたことを父母に報告してきました。令和7年を昭和に置き換えると昭和100年に相当します。すっかり遠くなってしまった昭和ですが、100年を迎える年に相当するのです。もし父母が生きていれば、昭和6年生まれの父は94歳。昭和10年生まれの母は90歳になっています。果たして90歳になって元気でいられたのだろうかと思いました。

とにかく「もし昭和が続いていたら100年だよ。しかし次の時代に入ってから長い時を刻んでいる」ことを伝え、「健康で元気にいられること」に感謝しました。新しい年も温かく見守ってくれると思います。