活動報告・レポート
2024年3月21日(木)
和歌山城の活用

「和歌山市を元気にしたい」「そのために和歌山城を活用したい」と訪ねてくれ、そこから話は進んでいきました。

「私は都内から全国を見てきましたが、和歌山市には可能性があると思っています。まず和歌山城を生かし切れていないのです。こんなに素晴らしいお城があるのにイベントはやっていないし、地元の人は来ていない。中心部にあるお城がこれでは和歌山市に活気は出ないと思います。関西では、これまで大阪城でもイベントを実施してきましたが、大阪城よりも和歌山城の方がやりがいはあります。せめて大阪城ぐらいの賑わいを持たせたいと思いますし、やれると思っています。

ただ一つ問題があります。市役所の意思決定、判断が遅いことです。企画提案しても『やりたいのか、やりたくないのか』『手続きをしてくれているのか』など反応が乏しいので不安に思ってしまいます。不安を感じてしまうとイベントをやろうとする氣力が衰えてしまいます。イベントを実施する時や活力を生み出すためには主催者と管理者、この場合は市役所ですが同じ熱量が必要です。残念なことに市役所に熱量を感じられないので、うまく行かないのです。これだったら誰がやっても同じだと思います。

単に有名アーティストを呼んできたり、有名人に出演してもらうイベントを開催したりすることで一時的には賑わいが出ますが、自分達で実施していないものは一過性のものです。一過性のものに予算を投じるだけならノウハウが蓄積されないので、次につながりません。和歌山市で暮らす自分達が主催する必要があります。そのための人脈やノウハウは提供しますから、市役所もその熱量に応じて欲しいのです。

和歌山市には底力があると思っています。力を発揮するためのお手伝いをしたいと思っていますから、せめて反応はして欲しいのです。依頼をしても反応がなく時間が過ぎるだけという、変な慣例は止めて欲しいのです。

実際、歴史と風格のある城下町に賑わいがないのはおかしいのです。人通りが少ない、賑わいがない状態が日常だと思っていることが間違いなので『やれる』と思って熱量を増やしてくれることを望んでいます」と話してくれました。

熱量のある人が熱量をもって話してくれました。県外からの視点は大事ですが、和歌山城には可能性があると伝えてくれました。風格のあるお城を持つ市はそれほど多くありませんから、やはりお城を活用することが活性化のために必要なことです。

市民の憩いの場所になることがお城を活用することだと思います。西の丸広場や砂の丸広場ではイベントがあり、県民と観光客が集える場所になることの企画が必要です。これまで多くの企画を実現させてきましたが、賑わい感に乏しいことを考えるきっかけになる、県外の人からの視点と話しでした。子どもの時に「楽しかった」と思い出して話すことが出来る和歌山市でありたいものです。

熱量の溢れる人との時間は熱気に包まれます。「和歌山市を元気にしたい」と県外の人が思ってくれています。この熱量をそのまま受け取り、和歌山市に広げたいと思うほどでした。

もう一つ、印象に残った言葉です。「大人が汗をかいて一所懸命にならないといけません。大人が一所懸命だと子どもに伝わります。そんな大人の姿を見た子どもは、一所懸命は格好がいい」と思うのです。「一所懸命な和歌山市」。格好がいいフレーズです。

早速、和歌山城を生かした企画の提案をいただきました。これからどんな展開に仕上げていくのか楽しみです。