活動報告・レポート
2023年7月25日(火)
歴史はロマン
歴史はロマン

昨日の会議に基づいて、瀬戸内海に沈んでいる「いろは丸」の潜水調査が可能かどうかの調査を始めています。協議をしている中で、まだ煮詰めている段階における課題は大きく次の通りです。

  1. 「いろは丸」が京都市から「水中遺産」に指定されていること。
  2. 過去に4回、潜水調査を実施している団体と事前に連絡を取っておくこと。また協力をしてもらえるのか確認すること。
  3. 所有権は誰に、どこに帰属するのか。
  4. 和歌山県で展示することは可能かどうか。
  5. 全国の龍馬会の協力体制はいただけるのかどうか。
  6. 潜水するにあたっての規制や許可は必要なのか。
  7. 引き上げのための資金調達はどうするのか。
  8. スケジュール通りに進行することは可能かどうか。
  9. 汚泥が発生するので海水を汚さないで、濁らすことなく除去することについて。
  10. 汚泥の処理と海水を浄化することについて。

昨日の会議を経ての主な課題は以上の通りです。

今日も連絡を取り合い「異なる分野の人から、違う視点からのアドバイスをもらっています」と話がありました。

今回の「いろは丸」の潜水調査に着手する構想のきっかけは、松田さんから「先日、片桐さんにお会いしてサルベージの話をしたところ、子どものようなキラキラした目で僕の説明を聴いてくれていました。吸い込まれるような目だったので、僕も説明に力が入っていきました。それが契機だと思います」と話してくれました。

松田さんの話を聞いて「歴史が好きなので歴史を紐解くきっかけになるサルベージは興味があります。和歌山県の歴史も海に関係することがあります。陸奥宗光伯は海援隊で坂本龍馬と一緒に軍艦に乗っていました。ご存知かもしれませんが、陸奥宗光伯は和歌山県出身の外務大臣です。
そんな海援隊の『いろは丸』と紀州の『明光丸』が瀬戸内海で衝突して『いろは丸』が沈没したのです。そのとき紀州藩はわが国で初めての裁判で坂本龍馬に負けたので、賠償金を支払っています。今の金額でいうと約160億円だと言われています。
その賠償金の根拠となった『いろは丸』に積まれていたといれていた鉄砲や弾丸はなかったのです。『いろは丸』を調査したところ、積み荷の中に鉄砲も弾丸もなかったのです。紀州藩は歴史に汚名を着せられたままになっています。
また軍人だった小野田寛郎さんは和歌山県出身です。和歌山県には海に関わる人物がいるので関係出来たら良いですね」と話しました。

そうしたところ「いろは丸は引き上げることは可能なのでしょうか」という話になり、「引き上げられたら凄いことになりますね。坂本龍馬とその時代のことが分かるのではないでしょうか」と発展していきました。

サルベージの仕事をしている人と会ったこと。紀州と「いろは丸」の関係を伝えたことなどから、「いろは丸」の潜水調査からサルベージへと話は展開しているのです。

「いろは丸」と紀州藩の軍艦が海難事故を起こした歴史が、現代の和歌山県と関係する話としてつながっています。

中には「いろは丸は賠償金を支払った紀州が権利を有している」という意見も出てきました。この事例でワクワク感があるように、歴史はロマンに溢れています。しかし実際に歴史のロマンに関わることが出来るのは限られた人だけです。そんな機会を得ようとしているところですから、話を詰めていきたいと考えています。

お墓参り

知り合いの喫茶店で、夏とお盆の話から展開してお墓参りの話をしました。この暑さなのでお墓にお花を供えても数日で枯れてしまうし、お水を供えても直ぐに蒸発してしまうことを話していました。

そのとき、母親に連れてもらってお墓参りをした小学生のときの記憶が蘇りました。

「夏は暑いからお水は直ぐに蒸発してしまうので、お墓にたっぷりとお水をあげないとね。おじいちゃんとおばあちゃんは暑くて喉が渇いているから、お水をもらって喜んでいるよ」

という話です。

小さい頃の会話は記憶の中に眠っているのです。母親との会話が蘇ったので、「暑い今日、お墓参りをしよう」と思いました。早速、お墓にお参りしてきました。予想通り、お墓の水が蒸発してカラカラでした。暑さに強い高野槙をお供えして、たっぷりお水を飲んでもらいました。「喉がカラカラだったから有り難いよ」と喜んでくれると嬉しいのですが。

その他
  • 和歌山市中学校PTA連合会から「和歌山県立高等学校入学者選抜実施に関する要望」を受け取りました。8月の県議会との懇談会に向けての打ち合わせを行いました。
  • 和歌山中央ゴールドライオンズクラブ理事会を開催しました。まだまだ決めるべき案件がたくさんあるので、8月の例会、理事会に向けて、会員の皆さんの意見を聞かせてもらいながら協議を重ねることにしています。