活動報告・レポート
2023年7月23日(日)
燦短歌研究会
燦短歌研究会
燦短歌研究会

お誘いをいただき「燦短歌研究会」に参加してきました。今回の記念報告は、元向陽高校校長の鈴木先生だったこともあり参加したものです。テーマは「江戸期の歌人たち」で、短歌の歴史と世界に浸る時間となりました。江戸時代まで短歌の世界で伝えられていた「古今伝授」の歴史を伝えてくれました。

短歌の世界は分かりませんが、歴史として残るには史料と口碑、そして後世に残そうとする人たちの熱意が必要です。加えて時の権力とも接近が必要ですから、人間社会を生き抜く知恵が秘められているように感じました。戦国時代においても短歌は武士のたしなみであり、教養のシンボルだったように思います。今川義元や織田信長、そして武田信玄の短歌も紹介してくれましたが、それぞれ個性があり、解説を加えてもらうと戦国武将の性質が分かるものでした。

武田信玄の有名な短歌です。
「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり」。
現代でも通用する教えです。

さて短歌の隠された秘伝を伝える「古今伝授」では、参加者から「磨くことがテーマになっているのではないでしょうか」との質問がありました。

これは「三種の神器である刀、鏡、勾玉は磨くことが必要なモノであり、短歌も磨くことが大事ことではないだろうかと思います。伝えるべきテーマは磨くではないでしょうか」というものです。

なるほどと思いました。磨くこと、磨き続けることこそ過去から未来に向かっての歴史の中で生き残るために必要なことであり、磨くことを怠ると消えてしまうように思います。
モノを磨く、知識を磨くことは自分を磨くことであり、いかにも日本的な誇るべき伝統だと思うのです。

短歌研究会に参加して「自分を磨くことが、日々、生きるうえにおいて大事なこと」だと学びました。

知らない短歌の世界の報告でしたが、時代と分野を超えて得るものがありました。また鈴木先生の授業を受けたように感じたので、講義を通じて楽しく学ぶことができました。

参考までに「燦短歌研究会」の夏季大会はコロナ禍のため、4年ぶりの開催となったようです。ようやく時代は平時に戻ってきたように感じています。

一周忌

岡本の叔父さんの一周忌を執り行いました。振り返ると、一年という時間の経過は早いものです。一年は長いようで短いと言われますが、本当にそう思います。

法要で故人が喜ぶのは「思い出話」だと言いますが、語ることで私達の心の中で生きていることを感じることができます。暦の上で今日が最も暑い日なので、叔父さんは「暑いのに喪服を着て汗をかいてご苦労さんですね。でもありがとう」と冗談を交えて話していると思います。私達には聞こえませんが、きっと近くで話していると思います。冗談を聞いて笑った表情をしたことで、自分の言葉が私達に届いていると思ってくれたことでしょう。

ところで昭和10年生まれの僕の母親と岡本の叔父さんは2歳違い、長男である叔父さんと次男は4歳違いです。大阪市内から次男である叔父さんも来てくれていました。

「姉のところにもお参りしようと思っています。和歌山市に来たのにお墓に行かずに素通りしたら叱られるから」と話してから、和歌浦のお墓に向かってくれました。

現在、生きているのは次男の叔父さんだけになっています。いつまでも元気で、健康でいてください。