活動報告・レポート
2023年6月2日(金)
大雨の状況
大雨の状況

和歌山県内は大雨の一日でした。和歌山市内でも道路が冠水した場所があり皆さんからのお声をいただき、現場確認もしてきました。大雨に対応できていない道路沿いの家屋では排水ができないので水が溢れているところがありました。地元からは行政に対してずっと要望しているのですが改善されていないのです。

理由は「かつて小さな川があった場所を道路にしたので、地面の下のどこに水路があるか分からないのです。当時の図面がないので分からない」ということです。昭和の古い時期の道路の場合、当時の図面がないことがあるので大雨の都度、浸水しています。しかし全く改善されていないので地元の不安と不満、そして改善への要望が強くなっています。

今回も同じ場所が浸水しているので現場の確認を行いました。状況を伝えるようにするので、通算して何度目かの検討を依頼することにしています。

それにしても大雨に弱い町だと思います。これまでの都市計画とインフラ整備に問題があるように思いますが、和歌山市という都市が形成されているため、改善することにかける予算とかける時間の問題から困難になっているようなのです。

大雨で道路から家屋までが浸水する状況は、市民生活に支障があること、大雨や災害発生時への不安が生じることにつながっています。安心で安全、災害に強いまちづくりの理念とかけ離れているように思います。

今日の大雨で出会った現地の声を届けたいと思います。

但し、頼もしい動きもありました。地元ラジオ局では、地域の浸水や冠水の状況、道路事情などをリポートしてくれていたのです。車で移動中、ラジオを流していると状況が分かるので、その地域や道路を回避することができるので、個人的にも役立ちますし、道路渋滞の緩和にも役立ったのではないかと思っています。災害時の迅速な現地からの情報は、とても大事だと思いました。地域にラジオ局があることで得られる安心感を、私達は大事にしたいものです。

障がい者デイサービス

大雨の下、障がい者デイサービスを訪ねました。スタッフの皆さんと入居者の皆さんが一緒にいたところでしたが、入居者の皆さんが「片桐さん」と声を掛けてくれたので驚きました。スタッフの皆さんは馴染みがあるのですが、入居者の皆さんも名前を憶えてくれていることを嬉しく思いました。何とも嬉しい、笑顔で声を掛けてくれた瞬間でした。

僕も「久しぶりです。元気にしていましたか」と声をかけたところ、一人の方が寄って来てハグしてくれました。その後で「片桐さん、大雨だけど来てくれたの」と話しかけてくれ、その後から「片桐さん、歌はいつ来てくれるの」と話しかけてくれました。みんな笑顔で話しかけてくれたことに感謝しています。

さて、この施設では入居者の皆さんが畑を借りて野菜を作っています。施設長は「みんなに土に親しんで欲しいと思っていますし、自分達が植えて育てて、収穫した野菜を買ってもらえることで喜びになります」と話してくれたことがあります。今日、収穫した野菜を見せてもらいました。

「無農薬の野菜であり、みんなで育てた野菜なので、おいしいのです」と、みんなの作業内容と野菜のおいしさを自慢してくれました。素晴らしい笑顔と言葉、入居者の自慢と誇りだと思います。

みんなの心が詰まった野菜に見惚れてしまいました。「多くの人に食べてもらいたい。きっと思いやりの気持ちも生じる」と思いました。

大雨の下、訪問したところ皆さんの笑顔に出会い、楽しい会話を交わすことが出来ました。今日の日に感謝しています。