活動報告・レポート
2023年4月27日(木)
交通インフラ
【お問合せ内容】

私は現在、県外の大学に通学している大学生です。片桐議員は県議会でも積極的に和歌山県内の交通インフラの改善についての答弁を行われていらっしゃることから、今回、鉄道に関する2つの質問を大学生目線ですがさせて頂きたい思い、メールを送らせて頂きました。

まず1つ目ですが、私自身は県で最も利用者が多い駅とは、来訪者からすればその県に対する第一印象になると考えています。私もこれまで日本中を巡り、金沢駅や長崎駅などの駅に衝撃を受けて関西に帰り、大阪駅の立派さに打ちのめされて和歌山駅に帰り、その凡庸さに劣等感を感じ続けています。そして更に言えば、和歌山駅はコンコースが狭く、人の流れも東西に分散されているので活気を感じ取りづらく、東口に至ってはバリアフリー化も為されていないなど、デザイン性も機能性にも問題が山積しています。

そこで思うのですが、和歌山駅をより便利にして、地域住民からも行きたいと思える駅にする為の手段として、和歌山駅を高架してはどうかと考えています。その点について議員はどのように考えられていて、どのような活動が進んでいるのかが一県民として興味があります。

2つ目が、新幹線についてです。2011年の九州新幹線開業時の伝説のCM、2015年の北陸新幹線金沢開業からの石川県へのイメージ向上といった地域がわっ!と盛り上がる瞬間を目の当たりにする度に和歌山で体験してみたいと常に思ってきました。そして、大学の学びから、和歌山県は他県との周遊がしづらいことが観光する上では不利になっていると気付きました。

つまり、和歌山から四国に抜ける新幹線があれば、和歌山を含む周遊ルートが出来るので様々な効果を生むのではないかと考えています。なので是非、和歌山を通る新幹線を整備すべきだと考えています。それについて、現在はどのような状況なのかについてもお聞かせ頂ければと思っています。

お手数をお掛けしますが、お答え頂けることをお待ちしています。

【回答】

こんにちは。大学生ですね、問い合わせを嬉しく思います。新学期も勉学に励んでくださいね。

さて和歌山駅は他の都市、大都市はともかく県庁所在地の駅と比較しても人通りや設備面で寂しく感じています。人が集まって往来を楽しむような駅にはなっていませんし、ユニバーサルデザインも機能性も優れているとは言えないと思います。

またダイヤ改正の度に和歌山から天王寺の移動時間が遅くなっているようで、利便性の問題もあります。

これまで申し入れをしていますが、JRは民間企業で経営効率などの問題から良い回答がもらえていません。

また和歌山市が線路で東西に分断されていることも駅周辺の開発の遅れている原因の一つです。和歌山駅から高架にすべきだと思っていますが、予算と利用者の問題など多くの課題があり実現していません。近くの駅の理想形は海南駅の高架ですが、和歌山駅の高架に関しては課題として意識しています。

また新幹線の問題です。大分県から愛媛県、香川県、徳島県を通って和歌山市に入り、関西空港から新大阪ルートの新幹線構想を四国新幹線と位置付けています。

この四国新幹線に関しては和歌山県、四国四県、そして大阪府、堺市も含めて構想の実現を政府に要望しているところです。

これまで和歌山県議会本会議でも提案していますし、この四国新幹線は自動車道の紀淡海峡ルートをセットにした構想を和歌山県、徳島県、堺市など共に国に要望しているところです。

これは将来の和歌山県の発展のために何としても実現したい施策であり、和歌山県の未来を変えてしまう可能性を秘めています。第二国土軸になり得るからです。人の交流、物流、観光など和歌山県が得られる利益は図り知れません。

国が昭和の時代に構想として描いている整備新幹線計画は、東北、北海道、北陸、そして九州新幹線が開通すれば四国新幹線を除いて全て実現することになります。

残された整備新幹線計画は和歌山県ルートを含む四国新幹線だけですから、次に開通するのはこのルートになると確信しています。

何としても実現させたいと取り組んでいますので期待してください。問い合わせをいただいたことに感謝しています。

片桐章浩