活動報告・レポート
2022年12月14日(水)
県議会
県議会

県議会が開催され、以下の二件の議案の認定を行いました。これは令和4年9月県議会で提案され決算特別委員会で審議を行って採択された議案です。決算特別委員会での審議の結果を基に本会議で可決、認定しました。

  • 議案第126号「令和3年度和歌山県歳入歳出決算の認定について」
  • 議案第127号「令和3年度和歌山県公営企業決算の認定について」

本会議に提案された残りの議案は明日の本会議で採決する予定です。令和4年12月県議会も閉会が近づいてきました。

今回の一般質問では16年間の知事との質疑を振り返って、仁坂県政が以前と比較してずっと前進してきた経過を議論しました。答弁の冒頭で仁坂知事から「そういうこともあったな、と改めて思い出しまして、私自身感激をしています」と話してくれたように、16年の歩みは着実に、そして成果は得られていると感じています。表面的な結果だけで判断するなら、「物足りない」だとか「やり遂げていない」などの第三者的な意見もあると思いますが、当事者からするとその時々に必要な提言を行い、最善の施策、取り組みにつながっていると考えています。

仮にそれ以外に考えられることや他に良い策があったのではと、結果論から言うことは出来ますが、その時にできる最善を尽くしたと、ここで書き留めておきたいと思います。

知事が退任に際して心境を伝えた「他策なかりしを信ぜんと欲す」の言葉の通りだと思います。後からあれこれ言うことは容易いことですが、当事者にとっては「考えたけれども他に方法はなかった」ことは多々あります。県政の決断の中には重いものもありますから、他に検討しうる策があり成果があると判断するなら、当然その策を実行していたことになります。

何事もそうですが、その時に戻って考えないと「前の時代は遅れていた」「前の時代の判断は誤っていた」と後の世の人が判断することは正しくないのかなと思います。

平成19年から令和22年までの和歌山県政を評価するとき、そんな視点で見て欲しいと願っています。真剣に県政を議論して導いてきた結果が和歌山県の歩み、そして歴史の中にあります。

改めて県政は本会議でのその時々の議論、判断によって違ってくることを感じます。もし一般質問で取り上げなければ現実になっていなかった政策もあると思うからです。

歴史を振り返ると、例えば「明治外交史料展」などは、本会議一般質問で取り上げなければ実現していなかった企画だと考えています。和歌山県で実施すべき価値を訴えて知事が判断した。そこから肉付けをして企画書となり、予算化して行動したから政策実現に至ったのです。

言い換えると知事との質疑は和歌山県としてやるべき価値を取り上げて、その価値を実現させるために戦ってきた歴史だと思います。一般質問での提言はやり続けなければなりません。時代は常に動いているので、県政として取り上げるべき価値も変わっていくからです。そして県政は提言したことを一つ実現させて終わりではありません。県政を前進させるためには幾つもの提言と判断が必要なので、そこにも一般質問の意義があるのです。

県議会

個人的な思いですが、明日の本会議閉会で事実上仁坂県政が終わり、一つの時代が終えることになります。歴史も県政も、そして政策も継続されることになりますが、新しい時代に引き継ぐべき週になるので、しっかりと県政を見届けたいと思います。

そして県議会場で時代の移り変わる時を見届けることができる幸運に感謝しています。皆さんから県議会に送り出していただいた価値がここにもあると思います。時代の変遷を見届けた後は、新しい時代に議論を交わした経験を生かし、永遠に県政を発展させていくことがその役割です。