活動報告・レポート
2022年12月9日(金)
一般質問で登壇
外国人の視点

外国人の方から聞かせてもらった和歌山県に関する意見です。和歌山県人はふるさとへの誇りと愛着、そして自信を持つことが必要だと思わされます。

さて和歌山市に外国からのお客さんが来たときに、和歌山城に隣接している岡公園に案内をすることがあります。地元の私達は公園を10分から20分で公園を通り過ぎているのに対して、外国の方は1時間から2時間、公園内を見て回ります。陸奥宗光先生乃像、公園内の池、石碑など、ここにある由来など関心を持って尋ねてくれます。

人が作った全てのものには、その人の魂が込められていて、銅像や石碑などはそれを作るきっかけが必ずあったはずです。だから作った人たちの志を反映した物語は必ずあるはずですが、それが語られていないので物語は消えてしまっているのです。もったいないことです。

現在、物語として語られないことは、作った人の思いが失われていることになります。どうして語らないのだろう、何故、公園を素通りしているのだろうと思います。地元にあるものを大切にしなければ物語は語り継がれないですよ。良いものがあるのに素通りでは、地域は良くならないですよ。ここに銅像や石碑、人工池があるということは、その当時に関わった人達の志があるということです。それは地元で失ってはならない物語なのです。

素晴らしい話を聞かせてもらいました。そして陸奥宗光先生乃像についても言及してくれました。

陸奥宗光さんの銅像があるのは凄い人物だということです。欧米では国に尽くした人だけが銅像として建立されます。国家に尽くした人が銅像として建てられるので、ここに陸奥宗光さんの銅像があることは和歌山県が誇るべきことです。ところで陸奥宗光さんは和歌山城を建てた人ですか。この銅像には英語の案内がないので、ここを訪れた外国人は分からないと思います。偉大な人物の銅像なので、歴史を語り観光客を迎えるためには英語表記も必要ではないでしょうか。国に尽くした偉人を生んだ和歌山県は凄いところだと思います。

以上のような話を聞かせてもらっています。外国人が和歌山県を訪れてもらったときに聞かせてもらえる感想は、どれもこれも和歌山県人が自信と誇りを持てることばかりです。

外国、全国からお客さんを迎え入れて物語を語ること。それが故郷への自信と誇りになります。知ったことは人に話さなければ自分のものになりませんから、和歌山県の歴史、偉人のことを語りたいものです。地域の財産とも言える先人の志や思いを失ってはもったいないことですし、それは愛着や誇りを失っていることになります。

一般質問で登壇

一般質問四日目のトップとして登壇しました。質問項目は「県政16年を振り返って」で内訳は次の2項目です。

(1)今後の県政について

(2)和歌山県の素晴らしさについて

どちらも答弁者は仁坂知事を指名して、知事との最後の質疑を楽しみました。質疑を楽しみながら行ったのは初めてのことで、気持ちよく質疑を終えることができました。

今回はマッチレースのような感覚があり、16年間、論戦を行ってきた知事とは戦友のように、言葉を交わして二人の心が通うような感覚がありました。

議場に来てくれた方からも「傍聴席から観ていて知事と片桐さんの間で心が通っているような感じがしました。ライバルの最後の一戦のような空気があり二人以外に入れない質疑を楽しむことができました」と感想を聞かせてもらったように、議場の空気を支配する感覚がありました。

今日の質疑を含めてこの16年間で46回、関西広域連合議会での質疑を含めると47回も仁坂知事と質疑を交わしたことになりますから、これはもう記録として残されている県政の歴史の一部になっています。おこがましいことは承知で記しますが、47回の質疑を振り返ると、仁坂県政の16年を共に築き上げてきたように感じています。大きなテーマもあり身近なテーマも取り上げましたが、本会議で取り上げることによって県政は前進してきたのは間違いありません。本会議で質疑を交わして「何もなかった」なんて考えられません。人は何か行動を起こすことで社会に何かの影響を与えるものだからです。

傍聴に来てくれた方から「片桐さんが質問しているとき、仁坂知事は嬉しそうでしたよ。きっと16年の記憶が蘇ったことに感謝しつつ、片桐さんと交わした議論を楽しんでいたのだと思います」という感想でした。現地の知事の姿と表情、現場の空気でそう感じたのですから、きっとそう感じていたと思います。

二人の間に詰まった空気、質疑で交わされる言葉の響きから、そう思ってくれたとすれば、実に嬉しいことです。

本会議や予算特別委員会での47回の質疑にはその時々の県政の課題と進むべき方向性、そして未来がたくさん詰まっています。そこには一つずつ実現させていく道がついていると思っています。

仁坂知事が退任した後も県政は続きますから、ここで築いてきた県政の歴史と、つなげるべき取り組みが途絶えることのないように、しっかりと県政を前進させていきたいと考えています。

仁坂知事にお礼申し上げますし、16年間、支援し続けてくれている皆さんにも感謝しています。そして議場にお越しいただいて応援してくれている皆さんにも心からのお礼を申し上げます。皆さんの応援の声が県政に反映されて実現しているのです。その過程を一緒に楽しみたいと思います。ありがとうございます。