活動報告・レポート
2022年1月5日(水)
新年の挨拶

お正月明け、仕事始めの企業を新年挨拶のため訪問しました。事前に予定してもらっていたことから、時間を取ってもらって懇談してきました。懇談時の主な話題は以下の通りです。

1.新型コロナウイルスの変種株の見通しについて

沖縄県で600人を超える感染者が発生したことに驚いています。和歌山県でも昨日は2人、本日は4人の感染者が発生していることから日常生活や仕事での注意を喚起しています。ある企業では職場に検査キットを設置していて、体調が優れないときは自分で検査をすることにしているようです。

さらに厳しい職場では、毎朝お客さんを訪問するときは検査をして陰性を確認してから出掛けるルールにしていることを聞きました。会社や職場から感染者を出さないことを徹底していることが分かります。それでも感染者が発生する可能性があるので個々人の意識を高めるようにしています。お互いの注意と上司から毎日のように衛生管理を伝えることなどです。

2.統合型リゾートについて

ソニーが電気自動車を発売することを発表しました。驚いたことに発表の舞台はラスベガスでした。自動車メーカー以外の会社が電気自動車への進出を発表する機会を、世界のエンターテイメントの舞台であるラスベガスで行ったことに注目しています。わが国のIR設置基準には国際会議場や展示場の設置を義務づけられているので、国際的なイベントや発表会の開催も可能性があるかもしれません。ソニーの電気自動車がラスベガスで発表されたことの印象が強く、和歌山県がその舞台に挑むことができるなら挑戦して欲しいという意見がありました。

和歌山県でのIRに関しては賛否があり、良い点とそうではない点があるので設置の是非の基準をどこに置くか難しいところです。

今日もIRの話題が出たように、県政の重点施策であり和歌山県の皆さんの関心事項になっていると考えています。令和4年4月28日が地域整備計画の国への提出期限となっています。

3.洋上風力発電について

東北や千葉県では洋上風力地点の予定企業が決定しています。候補地点の三か所はいずれも三菱商事が落札しています。適地があれば実施したいと考えている事業者がいるのです。ところが現段階において関西で適地性を有している府県は少なく、和歌山県が候補地になり得るぐらいです。そのため和歌山県では予算を使って風向調査などを行ってゾーニングマップを公表したことから、事業に関心のある企業が出てきています。地元経済の振興につながりますし、メンテナンスの仕事も生まれます。関西で適地性を持った地点は少ないので可能性のある地域として再生可能エネルギーの導入を検討して欲しいところです。

4.今冬の電力供給について

寒さが厳しくなっていることから電力消費量が増えています。現在の課題は天然ガスの価格が高騰してしまい原油よりも高くなっていることです。わが国の火力発電は天然ガスにシフトしていることから石油火力発電は減少しています。和歌山県では御坊発電所が石油火力なのでコスト面から連日三号機を運転しています。コスト的に石油火力を運転する方が天然ガスの火力発電を運転するよりも安価に発電できるのですが、これまで天然ガスと原油の価格が逆転することは考えられませんでした。

地球環境問題への対応もありますが、電力の安定供給を図るために火力発電の必要性を感じています。エネルギーはバランスよく配置する必要性は以前から言われているように、ベストミックスをしなければ、省資源国であるわが国のエネルギーを安定させることはできません。

御坊発電所は石油火力発電所のため極力運転を見合わせる予定だったことから、運転に必要な補修を先送りしてきました。機械設備はメンテナンスをしておかなければ直ちに運転することは難しいことを、発電所の専門家以外の人は分からないと思います。地球温暖化への対応は言うのは簡単ですが、電力は私達の生活と産業を担っていることから急激にシフトしていくことは難しいことなのです。