活動報告・レポート
2017年6月20日(火)
子どもの貧困
子どもの貧困

子どもの貧困問題について話し合いました。先日来、この問題について意見交換をしていますが思いは様々です。

子どもの貧困や貧困家庭という言葉への抵抗があること。貧困という言葉を使った対策を実施すると集まってもらい難いこと。そのため貧困と言う言葉を使わないで広く呼びかける方法が望ましいけれど、来てもらいたい子どもに来てもらえないこと。支援を必要としている子どもに必要な情報が伝わらないこと。これらの問題が潜んでいます。できることなら呼称の変更を求めたいところですが、代替案がないためこの言葉を使用しながら議論を進めています。

子どもの貧困への対応は、食事を提供してくれる子ども食堂。そこに食材を提供してくれるフードバンクなどの取り組み。そして子どもへの教育です。

どの問題も対応が難しいのですが、フードバンクの取り組みは新しい社会の課題のために対応が難しいものになっています。

廃棄される食品は大きく三つの工程で発生しています。一つ目はメーカーが加工する際に発生する不良品。二つ目は、流通段階で発生する賞味期限切れの食品。三つ目は、消費者や外食産業、小売店から生み出される食材。これらの工程で発生する、食べられるけれど破棄されている食品が食品ロスと呼ばれています。

この中でフードバンクの対象となるのがメーカーと流通段階の食品です。不良品や賞味期限切れの食品が回収対象に適しています。しかし賞味期限切れが迫っている食品をメーカーや小売店はフードバンクなどに提供してくれません。賞味期限切れの食品を食べた人に不具合が発生すれば、安全確保を順守すべき立場からすると問題となるからです。

そのためスーパーやコンビニの商品で賞味期限切れのものは入手しにくい状況になっています。これらの工程で発生する食品を入手することは難しいので、それ以外の工程で発生する食品を入手する方法を考えてみるのですが良い案は浮かんできません。

フードバンク事業を実現させている地方自治体は、どんなしくみにしているのか分かりません。分からないものはそのままの状態で政策として採用できないため、政策として実施しているところの関係者の調査や聞き取りが必要となります。

子どもの貧困は国民的議論の対象になっていますから、子どもの貧困を解決するためにも現状を放置することはできません。子どもの貧困への支援をしている皆さんとの話し合いは、まだまだ続いていきます。

そんな中、和歌山県内でフードバンクに取り組んでいる団体があることを聞き、早速、活動を支援する人がいないか調査しました。その結果、フードバンクを支援している人を直ぐに見つけることができ、現状把握と今後の取り組みについて話し合いました。

その他
  • 和歌山市内の動向に関して意見交換を行いました。和歌山市には都市開発に関わる動きがあるため、それぞれの進め方に関する議論が活発です。動きがあるから議論があると思いますから議論は歓迎ですが、地方自治体の案は極力民意を反映したものにして欲しいものです。
  • 道路問題について協議を行いました。より利用しやすい道路、より安全な道路を目指しているので、民意を反映した内容の施策には理解を持って欲しいと思います。
  • 当局の皆さんと政策論議を交わしました。議論を交わすほどに話は深まっていくことを感じています。明日も続けて政策論議を行うことにしています。