活動報告・レポート
2015年11月5日(木)
日本経済
日本経済

「日本経済は世界から見ると相当弱体化していますよ」と意見を伝えてもらい、そのうえで対応することのアドバイスをいただきました。

日本円が80円台だった時代から、現在は120円台まで円安になっています。実に40パーセントも円の価値が低下していることになります。「円安で日本経済が上昇しているという評価に踊らされているようですが、円安は日本円の価値を切り下げていることであり、世界から見ると日本経済が弱体化していることを指しています。日本人は気づいていないから報道に騙されてはいけないですよ。世界の国の実態を知ることが大事です」と話してくれました。

例えば日本への中国人観光客が増加して、買い物での爆買という言葉が流行しています。経済効果や地域振興の観点からは歓迎すべきものですが、その背景は中国の人民元の価値が上昇していることを意味しています。

「かつて日本円で1億円だった円の価値は、現在、6,000万円に切り下がっています。中国経済の力がついていることも要因ですが、中国が何もしなくても日本銀行が円を切り下げた結果、人民元の価値が40パーセントも上昇したのです。その結果、中国人が金持ちになり日本へ旅行して買い物をしているだけです」と解説してくれました。

爆買の背景には人民元の価値が上昇しているのに対して、円の価値が下がっていることを分かる必要があります。通貨の価値の低下は国力の低下を意味しているのです。

一緒にいた経済通の人からも「今日現在、円は1ドル約121円なっています。一時期よりもまた円安になっています。一般的に為替レートは10円単位で移動します。一度、金融緩和で1ドルが110円台になると110円から円安へと動きます。円安の金融政策を続ける限り市場は円の価値を失わせる方向に動きます。そのため110円から115円まで市場は円安で動きます。115円前後で揉み合いがあり、金融引き締めなどの動きがない限り、その後も円安に向かうことになります。一気に120円まで円安になるのが一般的なのです。そして121円の断面に入ると、今度は121円から125円前後までの間で推移することになります。125円辺りで揉み合いがあり、そこで対策を打たなければ一気に129円から130円まで円安に向かいます。

年末に米国FRBの金融政策として金利を上昇させると言われています。それが実行されると、更にそこから円安に向かうことになります。2016年に入って日本銀行が対策を講じなければ、今よりももっと円安に向かうことになります。1ドル130円よりも安くなると一時期よりも60パーセントも円の価値が低下することになりますから、日本経済と言うよりも生活ができなくなります。そのことに気づかなければなりません」と伝えてくれました。

そこで生活を防衛することが大事になってきます。「日本銀行の金融政策に頼っていても生活は守れません。気づいていないのは日本人だけですよ」という意見をいただきました。

私達は知らないことが余りにも多いのです。知らないから怖さを感じないのであって、知ることにより本当の怖さを感じ、防衛することを考え始めます。それが社会における勉強なのです。社会の実態を知り、教科書にないような対策を考えにければなりません。それが経験であり知ることであり、行動することなのです。

別の銀行家が言いました。「金融緩和によって銀行にはお金がダブついています。貸出先もないから取り敢えず別段預金で日本銀行に預けていますが、日本銀行はいつまでも、そのままにしておいてくれないと思います。そうなった時が問題です。お金の行き場がなくなるのです。既に金融市場にお金はダブついていますから、これ以上の金融緩和は無意味です。日本銀行も打つ手が狭まっていると思います」と話してくれました。

世界が知っていて日本人の多くが知らない金融の話です。社会で勉強することは、まだまだたくさんあります。

ZC会議
ZC会議

ライオンズクラブ国際協会335B地区の第二回ZC会議が開催されました。中村ガバナーが招集し、新年度の活動が4か月経過した現状報告などがありました。ライフジャケット推進事業に関しては、地区全体で約1,224万円が集まりました。現在ライフジャケットを制作中なので、当初の予定よりも多くのライフジャケットを寄贈することができることになりました。11月3日に湯浅町で開催された和歌山県の津波防災講演会で、和歌山県知事が見守る中、ライオンズクラブから湯浅幼稚園に目録を贈呈していますが、ライフジャケットが完成次第、順次配布対象の幼稚園や保育園などに配布していくことにしています。

その他、会員増強の現状と取り組みについて、必携の会則変更についてなどの報告があった後、各地区から活動報告を求められたので僕からも報告を行いました。報告内容を要約して以下に記載します。

「ライフジャケット推進事業に関しては約150万円を集めることができました。地区全体の10パーセント以上の金額を私たちのゾーンで集められたことは大きな成果だと評価しています。これはこの4か月間、重点課題として取り組み、会長幹事会や例会訪問などによってライフジャケット推進事業を訴えかけ続けた結果、各クラブの理解と協力を得られたからだと思います。そして紀の国わかやま国体と紀の国わかやま大会への協力にも力を注ぎました。各クラブが開会式にも招待を受けるなど、和歌山県からも評価をいただいています。地域に出た活動についても大きな成果があったと評価しています。

反面、会員増強に関しては強く呼びかけをできなかった結果、正会員4名の増加、家族会員はゼロという結果になっています。このことを反省し、後半は目標達成に向けた取り組みを行いたいと考えています。各クラブとも対策を考えてくれているので、最低限の目標は達成したいと考えています」と報告しました。

以上の報告を行い、第二回ZC議を終えました。