活動報告・レポート
2012年1月16日(月)
動物愛護
動物愛護

犬や猫などペット動物について話し合いました。中でも捨て犬や捨て猫の問題について協議しました。以前、和歌山市で犬や猫の避妊手術や去勢手術を行う飼い主に対して手術費用の一部を助成する制度がありました。ところが平成19年度に廃止となっています。廃止の理由はこの助成制度を利用する人が当初から少なく、平成18年度にはいなくなったからです。捨てられる不幸な犬や猫を増やさないためにも制度は必要だと考えていますが、この制度の利用者がいないことから和歌山市が不要と判断されるに至っています。一度廃止された制度を復活させることは難しいため、捨て犬や捨て猫を増やさないためには、飼い主の良識に任せることになります。

和歌山県の場合、捨て犬や捨て猫は和歌山県の動物愛護センターが一定期間預かることになっています。その間に飼い主から申し出があったり、新しい飼い主候補が現れた場合は引き取ることになりますが、飼い主や貰い手が見つからない場合は殺傷処分されることになります。

新しい引き取り手が見つかった場合は、動物愛護センターが飼い主への研修を行い、飼い方を指導します。こうして信頼できる人にだけ貰ってもらうことにしているのですが、ここで避妊や去勢の手術をしてから新しい飼い主に渡して欲しいと話し合いました。

一頭だけならもらうけれど、その子どもは飼えないと思う飼い主もいることから、増やさない取り扱いをしてから譲り渡して欲しいと思います。この件については動物愛護センターに確認します。人間の行為によって不幸な動物が増えないようなしくみを確立させたいと考えています。

馬術競技

今日現在、紀の国わかやま国体の馬術競技の開催場所が決まっていません。現在のところ県外開催、兵庫県三木市での開催も検討されていますが、和歌山県馬術連盟は同意していないことから交渉を継続しています。県馬術連盟は県内開催を希望していることから正式に開催場所が決まっていないのです。

県馬術連盟と所管箇所と開催場所に関して協議しましたが、話し合いは進展しませんでした。再度、対立している論点を記載します。

県外開催を主張する理由は次の点です。

  • 県内に開催できる馬場がないので県外開催にする方が予算は安価に仕上がること。
  • 馬術競技開催を受け入れてくれる市町村がないこと。これは開催地となる市町村が運営費を負担する必要があるため、自治体の財政難が主な理由だと思われます。
  • 県内に馬場がないので仮設馬場を設置する必要が生じ、仮設馬場に数億円を使うことに抵抗があること。

県内開催を主張する理由は次の点です。

  • 和歌山県で開催される国体は県内で開催することが当然であること。
  • 県外開催となれば県内との一体感がなくなること。和歌山県民の皆さんに競技を見てもらえる機会が格段に少なくなること。
  • 皇室の伝統的なスポーツであり、またオリンピックでも第一回から採用されていることから競技人口以上に奥深い競技であり、県外開催となれば全国から馬術を県内開催できなかった県として評価されること。
  • 皇室に案内するに際して、県外開催の競技を拝謁してもらうような案内はできないこと。つまり皇室に来てもらえないことになります。
  • 馬術に接する数少ない機会であり、国体で子ども達に馬術競技を見てもらうことで競技の振興が図れること。
  • 県外と県内開催の予算面での違いは約1億円だと思われることから、その差を削るよりも県内開催する場合の無形の効果の方が大きいこと。
  • 過去、馬術競技を県外開催した事例がないこと。それに伴い県外開催の決算をしてみると、専門家からすると想定以上に支出が膨らんでいることも考えられ、県内開催した場合と予算額は1億円以内になる可能性もあること。その場合、予算を理由に県外開催をした理由がなくなり決算で問題が生じること。

対立している論点を挙げましたが、準備までの時間が限られていることから、ここからどう歩み寄るのかの調整が課題です。県外開催の場合の予算をある程度精度を高めて積算し、再度協議することにしました。