活動報告・レポート
2011年12月13日(火)
文教委員会
文教委員会

本日は文教委員会において議案の審議と質疑を行いました。私の質疑の要点は以下の通りです。

Q.和歌山北高校と西高校の統合が話題になっていますが、平成24年春にはきのくに青雲高校が誕生することになっています。この学校は定時制と通信制といった特色のある二つの学校が一緒になることで統合の難しさがあると思います。既に先生や卒業生、保護者の間で話し合いが持たれ協議が進んでいると思います。その中で、例えば教室の設置の問題などの対応が必要だと思いますが、開校を控えて対応はできるのでしょうか。学校や関係者からの要望も多いと思いますが、学習環境の整備はどうなっていますか。

A.平成24年度から青陵、陵雲の両校が統合し、きのくに青雲高校としてスタートします。
青陵と陵雲については、在校生もおりますので、平成26年度末まで存続する予定です。
小教室などの設置については、既存の教室等を学校運営に必要な形に改修するよう、学校と協議を進めています。授業などの学校運営に支障がないように配慮しながら、来年度、既存の教室を小教室として改修し、その後も必要な施設への改修について検討してまいります。
また校舎棟の改修に加えて、駐輪場や校門などの環境整備についても早急に進めてまいります。

Q.小学校への英語教育について。和歌山市内ではモデル校である4つの小学校に対して、英語教育の実践方法を指導する取り組みが平成21年度から本年度までの3年間行われています。本年度が最終年となりますが、成果が現れていることや指導ノウハウが蓄積されているのに次年度に継続できないことは勿体ないと思います。形を変えて継続させる方法か、成果物としての教材を平成24年度につなげる方法は考えられませんか。

A.モデル校となっている和歌山市内の外国語教育は成果を挙げていると思います。教育レベルの向上や自信を持った授業など導入後に成果が出ていると評価しています。平成24年度に向けては、現在の和歌山市内の成果を県内全域に広げられるような対策を検討しているところです。

Q.モデル校となっている小学校を訪ねて小学校5年生と6年生の担任の先生方と懇談をしてきました。行けなかった学校には先生方のアンケートをもらいました。意見を述べますので参考にして欲しいと思います。
「実際の授業を見て助言をもらえる機会が定期的にあったことから、授業を構成していくコツや多くの事例など学ぶことができました」、「外国語活動については、やはり担任の負担も大きくなっています。誰が高学年を受け持つことになっても、全員で取り組む意識づけと体制がないと毎週の授業が担任にとって苦痛なものになっていくと考えられます」、「外国語は理解力の個人差が大きいことから、教室は間違ってもよいところであるという意識づけをしている」、「もし英語教育の指導者がいなかったら自信を持って授業が出来ていなかったと思います」、「申し訳ないのですが、二年前に5年生を担任した時の英語教育は自分に実力がなかったので思うように出来ませんでした。しかし今は自信を持って授業を行えていますし生徒にも外国語の楽しさが伝えられていると思います」などの意見がありました。 またALTに英語の授業を任せている小学校もありますが、結局は先生の実力向上につながらないので、いつまで経っても苦手なままとなります。苦手であっても苦労して自らが英語の授業を行えるようにして欲しいと思います。
これらの小学校では3年目を迎えてその成果が現れています。次年度からの小学校での英語教育の取り組みは依然として課題であることを認識して欲しいと思います。意見があればお答え下さい。

A.和歌山県では全国に先駆けて小学校の外国語教育に取り組んできました。これらのモデル校の取り組みや先生への教育研修の機会など親等してきているのではないかと思っています。和歌山市の成果を県全体に広げるように努めて参ります。

Q.和歌山県の防災教育は小学校と中学校では実施しようとしていますが、高校での教育機会はありますか。

A.高校防災スクールとして防災教育と避難訓練を行っています。

Q.高校生の場合、小学校や中学校と比較して、学区制がないため通学時間や通学距離が長い生徒もいます。通学途中や学校生活の時間も長いことから津波への備えが必要です。以前も指摘したかも分かりませんが、今年の3月11日以降に和歌山工業高校で実施された防災訓練では地震発生を想定したものになっていませんでした。校舎から校庭に逃げる訓練を行ったようですが、保護者の間からは、東北で津波が発生している時期であり、同校が海岸部に近いことから津波に備えた避難訓練をして欲しかったという意見が上げられました。
避難訓練をルーチン的なものとしないで状況に応じて変化させるべきだと思います。これらの通学時間帯における避難のあり方、防災訓練についての考え方についてお答え下さい。

A.高校防災スクールでの取り組みの中で啓発をしています。また和歌山市内の場合、津波発生から到達まで約50分の時間があります。一旦、校庭に避難してから次の避難行動に移る訓練も行っているところです。また従来のように避難訓練が校内完結型でするのではなくて、郊外避難型の訓練も実施しています。このように学校の特性に応じた避難訓練を実施しています。

質疑の概要は以上の通りです。

質疑終了後に採決を行いました。議案第141号「財産の取得について」と議案第153号「県民交流プラザ和歌山ビッグ愛・和歌山ビッグホエール・武道・体育センター和歌山ビッグウエーブの指定管理者の指定について」の二件ですが、両議案とも全員一致で可決されました。

その他

大阪市からのお客さんがあり、今後の和歌山県のあり方について話し合いました。また夕方からは懇親会に参加しました。