活動報告・レポート
2010年12月7日(火)
懇談
朝礼

某企業の朝礼に参加して議会報告をさせていただきました。貴重な時間を提供してくれたことに感謝しています。朝礼に引き続いて現在開会中の12月定例会に関しての解説を中心に話をいたしました。中でも今回は女性が大部分であったため、子宮頸がんのワクチン接種に関する施策を重点にしました。

子宮頸がんの予防ワクチンの摂取に関して国から必要経費の1/2の補助金が和歌山県に下りてきます。県としてはその資金を元に基金を設置することになります。そして市町村の要求に応じて支出することになります。また残る1/2の負担は市町村の予定ですが、国から別の姿の補助金を受けられるため、原則的に子宮頸がんワクチンの摂取希望者は無料で受けられることになります。ただ、これから市町村議会で受診者の負担割合が議論され決められていきますから、ここでは全ての市町村で無料と述べることはできませんが、基本的には無料とする施策となります。

以前から国に対して要望を続けてきた課題であり、平成23年度から無料で予防接種が受けられることになりました。対象となるのは、中学一年生から高校一年生までの女性です。例外として小学校六年生から摂取対象とすることも可能ですが、この場合、中学三年生までが受診対象となります。

この施策によって、多くの女性が将来に亘って子宮頸がんから守られることを期待しています。基金の設置に関しては、明日の議会で議案として提案される予定です。

今後とも、今日聞いてくれた皆さんの関心事項や、お役に立つ事項に関する議会情報を発信したいと考えています。

懇談

カウンセラーの方と懇談する時間をいただきました。カウンセリングの仕事が一杯詰まっている時間の中、特別に1時間の枠をとってくれました。相談者がいっぱいで話し合える時間が少ないのですが、今日は特別の時間をいだきました。

話し合った内容は、就職できない若者達の精神状態と将来について、介護の仕事の給与水準が低いので人生の将来設計を描きにくいことなどでした。若い人たちが精神的に不安定になるのは、定職がないことや、仮にパートで働いていても将来の安定が約束されたものではないことから、不安感が内面を支配してしまうことも要因です。

現在の安定と将来の安心感があることが人生を豊にしてくれます。不安定な状態で健全な精神でいられることは稀なのです。和歌山県でカウンセリングを必要とする人が増えています。本質的に解決するためには、雇用の確保、給与水準を高めることにつながるのかも知れません。

人は空いた時間が多くなると良いことを考えなくなります。毎日のように仕事がないと、良いことを考えられなくなります。この循環が続くと精神状態が不安定になりそうです。

不安定な状態にしている和歌山県の雇用状況の改善を図ることが第一ですが、抜本的な改善策がないのが現状です。今回の議会の一般質問で取り上げる予定だったのですが、対策を描けなかったことから見合わせた項目があります。それは国が成長分野を支援することに対する和歌山県の取り組みに関することです。つまり国が成長分野と位置づけて、支援を行う分野は、介護、環境、新エネルギー、観光などの分野としていますが、和歌山県内に、環境ビジネスや新エネルギー産業、また多くの雇用を生み出している観光の仕事はないのです。わが国の成長分野と指定されている業種が和歌山県には存在していないことが問題です。尤も国が成長分野と指定したところで、市場が増大しないことには民間企業は参画しませんから、国が市場をその方向に導けるかどうかは疑問ですが、兎に角、この分野に資金を投入するのですから、資金を受けられる企業の存在が不可欠です。

和歌山県にはこの分野の企業がないことから、国の成長分野の軸からずれている地域ということになります。ではこの分野で雇用を確保するためには、そしてこの分野以外で雇用を確保する仕事があるのかどうかを議論したのですが、結論は見当たりませんでした。

この成長分野の企業に県内に進出してもらうことや、自分達の地域で創出することを言うのは簡単ですが、行政主導で実現させることは困難です。ここに進出したくなるインフラ整備や地域としての力を整えておかなければ、成長分野に指定されているような企業は来てくれません。考えるべき課題として捉えています。

現在の不安と将来の期待に関して話し合えた時間となりました。

昼会

市内の会社を訪問して昼会をさせていただきました。社長から「以前から会いたいと思っていました」と切り出してくれました。今日の会合は、この会社に勤めている先輩が社長の時間を確保してくれたもので、約1時間の間に県政の課題と、これからの県政に期待するものに関する意見交換を行いました。

良いご縁をいただいたので、この会社が扱っている分野に関しても関心を持つことが出来ました。感謝申し上げます。

すり合わせ

一般質問に関する当局とのすり合わせを行いました。質問項目の中で、一部答弁が困難なものがありました。答弁できない項目に関しては問題提起に留め、今後とも追求することに変更しました。

答弁できないのは法律の壁があり、条文を拡大解釈しようとしても出来ないことや、法律に基づいてその分野を守るべき役割を担っている部門が、それを破ることは出来ないことなどが理由です。後日、具体的に記したいと思いますが、全国一律の法律を適用するのが果たして妥当なものか、考える契機となりました。

懇親会

夕方からは懇親会に参加しました。主宰者からは、昨年よりも今年が成長出来たと実感していることと、今年よりも来年がもっと成長したい抱負を聞かせてもらいました。そうなるためには、昨日よりも今日、今日よりも明日が成長していることが必要です。つまり日々の活動を充実させることが来年の成長につながるのです。

「果たして、今日を生きているのか」。一日の終わりに自分に問い掛けたいと思います。